現在、生涯学習センターで開催されている無言館所蔵 戦没画学生「祈りの絵」展の関連企画として、「平和を願う 朗読と音楽の集い」が9月8日(日曜)に開催され、多くの人が集まりました。「無言館」流山展実行委員長の上谷章夫氏は、「昨日の無言館館主窪島誠一郎講演会では予想を超えた沢山の方々においで頂き、急遽この多目的ホール以外の三か所にモニターTVを設け中継したことをまずお詫び申し上げます。今日も、たくさんの方にお集まり頂きましたので、このホール外での中継放映で我慢して頂かざるをえなくなりました。その分出演者一同良いパフォーマンスでお答えします。」と挨拶し、つどいがスタートしました。
第一部のトップはグループ「和音(ワイン)」。曲作りのShunと流山在住のボーカリストYokoの二人。特攻隊で死んでいった若者を歌った「愛する者たちよ」は、人の優しさと愛する心を歌詞に込め、美しいメロデイとYokoの歌声が観客の心に深く染み込みました。
続いて、埼玉を中心に活躍するマンドリン演奏グループ「プレクトラム彩」が登場。マンドリンの美しい音色に乗せ、“スペインの花”、“見上げてごらん夜の星を”等を演奏し、最後の“花は咲く”では満場一体となって合唱しました。最後は、流山在住の童話作家白木恵委子さんが無言館の絵をテーマとした創作童話「青いぶどう」を朗読し、多くの方が戦没画学生への思いを新たにしました。
第二部は朗読と音楽「無言館画集より」として、無言館画集「無言館」、「無言館を訪ねて」から選別した絵画を映写しながら、岩瀬弥永子・浦のりこ・ガントレット敦子さんがその絵画と作者についての心に響く朗読を行いました。岩瀬さんは、昨年開催された徳島新聞主催の「無言館」展の縁で、今日の催しに徳島から駆けつけてくれました。
歌は地元在住で高名な声楽家熊坂牧子さん(ピアノ伴奏は熊坂百合子さん)。熊坂さんの朗朗として美しい歌声は、朗読と相まって満場の人々の心を打ち、戦没画学生とその時代に思いを一層馳せました。
第三部は、早稲田大学OB合唱団によるフィンランデイア(平和のうた)の合唱により、軽く明るい曲から荘厳な曲まで合唱が醸しだす妙に場内が惹きこまれました。アンコールの声が鳴りやまなかったのですが、全体の予定時間が超過し、惜しまれつつ終幕となりました。つどいの終了後には、多数の方が高揚感をもって、同館のギャラリーで開催中の「祈りの絵」展を観覧され、タイトルの文字通り、来場者・出演者皆が平和の大切さを願う朗読と音楽の集いとなりました。
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