平成28年6月25日(土曜日)、おおたかの森センターで、森の図書館20周年記念「らくごを楽しもう」が行われました。
講演された「春風亭吉好」(落語芸術協会所属)さんは、市内在住で、向小金小学校、東部中学校を卒業され、千葉大学の落語研究会の出身です。古典落語のほかにも、アニメと落語のコラボレーションや、ゲームネタのアレンジを加えた「ヲタク落語」も手がけています。落語のファンを若者にまで広げることで、テレビ出演や新聞の取材も受けています。
会場には、地元出身ということもあり、吉好さんの先輩や向小金小学校の生徒さんの姿も見え、約120人の方が講演と落語を一席楽しみました。
最初に、春風亭吉好さんについてのお話です。
「いつごろ、落語に関心を持ち、落語家になったきっかけは何か?」
「弟子入りする師匠は、どうやって決めたのか?」
「真打になるには何年くらいかかるのか?」
など、東部中学校時代の同級生の司会で、トーク形式で進められました。
次に、落語の楽しみ方についての講演です。「噺」という字から、落語というものはその時代時代に新しく、社会の出来事を添えていくものであると説明してくださいました。また、寄席文字は、お客様にいっぱい入っていただきたいという願いを込めて、紙いっぱいに書かれているのである、とのことです。
落語を行う際の仕草では、「左手で扇子を握り、刀の鞘に見立て、右手で刀を抜き、目の動きで刀の長さを想像する」「折りたたんだ手拭を、本に見立ててページをめくり、表情で内容を伝える」ということを、実際に身振りで教えてくださいました。
また、お饅頭を割って中身を眺め、美味しそうに食べる仕草や、お酒の飲み方などは、その様子がありありと浮かぶようでした。吉好さんは、「演じる側とお客様との共同作業なんです」と話されました。
第二部は、皆さんお待ちかねの落語です。「スーダラ節」の出囃子で登場すると、会場の期待は一気に膨らみます。
演目は、一升の酒を盃で5杯飲むことができたら温泉旅行に連れていく、という「試し酒」。お酒好きという吉好さんのお酒の飲みっぷりは、臨場感に溢れ、会場の笑いを大いに誘いました。
参加された方は、「落語の楽しみ方を聴いてからの落語は、より一層楽しめました」と感想を聞かせてくださいました。
春風亭吉好さんは、11月12日(土曜日)にも、東部公民館で「木流亭落語会」に出演されます。詳細は今後、広報ながれやまなどでお知らせする予定です。
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