森の図書館 「第3回 森流亭落語会」
更新日 平成28年3月22日


三遊亭鯛好さんと春風亭かん橋さんによるお噺

[画像]高座に座る鯛好さんの写真(30.6KB)

 平成28年3月6日(日曜)、森の図書館で「第3回 森流亭落語会」が開催され、69人の方が古典落語を楽しみました。ご出演は、円楽一門会・二つ目の三遊亭鯛好さんと、落語芸術協会・前座の春風亭かん橋さんです。
 40歳で落語の世界に入られた鯛好さんは、三重県のご出身で、大の中日ドラゴンズファン。また、ロックが大好きで、ローリング・ストーンズや、矢沢永吉のコンサートにもよく行かれるといいます。一門では、十代の兄弟子さんたちから、お年玉をもらったり食事をおごってもらったりと、思いがけない体験をしたとお話ししてくださいました。
 


[画像]お噺をする鯛好さんの写真(30.7KB)

 この日最初の演目は、鯛好さんで「ちりとてちん」。このお噺(はなし)は、知ったかぶりの若旦那に、「ちりとてちん」という名前の珍味だと偽って、腐った豆腐を食べさせようというもの。カビの生えた豆腐を食べる際の、顔の表情や体全体で表現する様子に、会場は大いに盛り上がり、「豆腐は一月半放っておくと、こんなに毛が生えるのか。うらやましい…」という鯛好さん自らをネタにした言葉に、どっと笑いが起こりました。


[画像]お噺をするかん橋さんの写真(27.7KB)

 二席目は、かん橋さんで「初天神」。人気のある演目の一つで、父親に初天神(年の初めに行われる天満宮の祭り)へ連れて行ってもらった息子の、小ざかしく物をねだる様子や、それに振り回される父親の姿をえがいたお噺です。父親と息子のやり取りを面白おかしく演じる様に、こちらも会場内から大きな笑いが響きました。


[画像]落語を聞く来場者の写真(41.3KB)

 最後は再び鯛好さんで「お見立て」。こちらは、かの吉原遊郭を舞台にした演目です。ある花魁に惚れ、通いつめる田舎の豪農の男と、その男に嫌気がさして会いたくないという花魁、その花魁に頼まれ、あれこれと奮闘する若い衆が繰り広げるお噺です。この「お見立て」という言葉は、遊女を品定めする時の使われていた言葉でもあるといいます。
 実際に目の前で見て聞く落語は、やはりテレビなどで見るものとは迫力が違います。演目中、会場内は小学生からご年配の方まで、大きな笑い声が絶えず続きました。落語会が終わると、観客の皆さんはどの方も笑顔で、「とても良いものを見ました」と満足そうに帰られていきました。
 



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