平成28年1月29日(金曜)、流山小学校(田根洋校長)でキャリア教育「夢に向かって〜バンジョー奏者 青木研さんを迎えて〜」が行われました。この企画は、高学年の児童を対象に、将来の進路の参考になればと、流山出身である青木研さんを招いてのお話・演奏会です。青木さんの紹介の際に「いつもみなさんに給食を作ってくれている調理員の青木さんの息子さんなんですよ」と司会の先生が説明すると、会場の子ども達からは「わーっ」と声があがりました。
青木さんがバンジョーに出会ったのは小学3年生の時。フォークダンス「オクラホマミキサー」でのバンジョーの音に触れ「当時は奏法の名前なんてもちろん知りませんでしたが「このトレモロをやってみたい! 」と思ったのがきっかけでした」と、その始まりを教えてくださいました。中学生になって初めてバンジョーを手にして独学で演奏をマスターすると、高校卒業と同時に音楽活動を始め、現在では日本で数少ないバンジョーのソロ演奏者となり、その存在は世界でも注目されています。
華麗な指さばきで演奏しながら会場に入ってくる青木さんに子どもたちは興味津々。青木さんが弾くのはディキシーランド・ジャズによく使われる4弦バンジョーで、楽器の作りや弾き方の説明、楽曲の生まれた背景などのお話を交え、たくさんの曲が披露されました。「感じたままに手拍子をしてみよう」と青木さんが話すと、子どもたちはリズムやメロディーを感じながら、思い思いに手を叩いて音楽を楽しんでいました。
バンジョーの体験演奏ではたくさん手が挙がり、みごとジャンケンを勝ち抜いた2人が青木さんの手ほどきをうけました。石坂剛志くん(6年)は「バンジョーが想像していたより重かったです」と話してくれました。また阿部斗真くん(5年)は「聴いているときは大変だと思わなかったのに、弾くのは意外と難しいですね」と感想を教えてくれました。
また、職業に触れて「音楽の仕事ひとつ取っても、楽器を作る人、弾き方を教える人、レコーディングをする人など、本当にいろいろな職業があります。僕は楽しいからこのバンジョーを弾く仕事をしています」としたうえで「人は急に大人になるわけではありません。毎日毎日が積み重ねです。いろいろなことに興味を持って、出来ることから一生懸命やっていきましょう。みなさんも興味を持っているものがあったら、ぜひそのまま進んでください」とメッセージがあると、会場からは大きな拍手が送られていました。
会の終わりには、安中心咲さん(5年)から「私は吹奏楽をやっていますが、弦楽器は普段聴くことがないので楽しかったです」と感想発表があり、また高田寧音さん(6年)からは「バンジョーの音は明るくて、とても楽しい楽器だと思いました」とお礼のことばがありました。司会の先生から「自分の「好き」を追求して、こんなに素敵な演奏ができるなんてすばらしいですね」とお話があると、子ども達も深くうなずいている様子でした。
世界的に有名な青木研さんですが、故郷・流山での音楽活動にも積極的で、流山市生涯学習センターやおおたかの森センターでのステージや流山Jazz Festivalへの出演経験をお持ちです。今年は8月7日に生涯学習センターでの出演が決まっているそうで、今後の活動も楽しみですね。
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