高校演劇20分シアターin流山Vol.7
更新日 平成28年1月19日


愛と平和をテーマにした高校演劇が流山に集結

[画像]舞台上で決めポーズをとっている写真(55.0KB)

 平成28年1月17日(日曜)、流山市文化会館で「一期一演 高校演劇20分シアター」が開催されました。これは、ひとつのテーマについて、演劇を学ぶ高校生たちが脚本や演出、演技などを20分間の舞台で表現するもので、流山を中心に近隣の16校が集まり、16通りのショートストーリーを展開する学校演劇のユニークな合同発表会です。今年のテーマは「LOVE&PEACE」。生徒の多くは昨年8月、同館ホールスタッフから舞台設営や大道具づくり、照明機器や音響機器の操作などを、流山市にお住いの脚本家・青木健生さんからシナリオづくりの指導をそれぞれ受けて今回の舞台に臨みました。


[画像]舞台で演劇をしている写真(47.1KB)

 舞台は、県立柏高校の「あんどあお」で始まり、松戸国際高校の「女バスと女バレと時々理事長」、専大松戸中学の「演じょいふる」、流山高校の「君に笑顔を、愛を」、松戸馬橋高校の「オリオンの約束」、流山南高校の「魔法の絵本」、午後は野田中央高校の「ウチダ危機一髪!」、柏の葉高校の「トラブルヒーロー」、津田沼高校の「アイノキバコ」、船橋芝山高校の「ハイスピード・ラブコメディ」、白井高校の「LIFE EROOR」、柏中央高校の「雨のち晴れ」、休憩を挟んで柏日体高校の「冬の始まり」、東葛飾高校の「正義の味方であるように」、流山おおたかの森高校の「ダブルベッドの片隅で」、専大松戸高校の「ジュエル☆ヴァルキュリア」と、次々と若者たちが考える「LOVE&PEACE」が演じられていきます


[画像]記念撮影をしている写真(58.4KB)

 演劇高校生たちによる「20分シアター」は、平成21年度から公民館と千葉県高等学校文化連盟演劇専門部会との協働で始まりました。最初は、共通の台詞を入れてシナリオをつくるというもので8校が出演し、2年目から共通のテーマを設定。22年度は「家族」をテーマに、翌23年度には東日本大震災を受け「絆」をテーマに開催、そして7回目の今年度は中学校を含む16校が参加するまでに発展。昨年は、「明日、○○になります」というテーマで開催されました。○○に入る文字は、「明日、ヒーローになります」(流山南高)や「明日、共学になります」(松戸国際高)、「明日、強くなります」(柏中央高)などさまざまでした。


[画像]舞台でそれぞれの役を演じている写真(56.3KB)

 毎年、この「高校演劇20分シアター」のエンディングでは、舞台も客席もひとつになってGReeeeNの「キセキ」を合唱しています。「キセキ」は、TBSで若者に人気だったドラマ「ROOKIES (ルーキーズ)」のテーマソングとして使われた曲です。平成20年6月、「ROOKIES」の撮影が流山市文化会館で行われたときに、エキストラとして出演したのが、流山おおたかの森高校の演劇部を中心とした生徒たち120人でした。同館が高校野球地区予選の抽選会場という設定で撮影され、テレビドラマの制作現場での職業体験を兼ねて、エキストラ出演したものです。そんな思い出深い曲を出演者と客席全員で合唱して今年度も幕を閉じました。


[画像]舞台でそれぞれの役を演じている写真(57.4KB)

 今回の「高校演劇20分シアター」は、事前にさまざまな新聞や地域紙などに取り上げられていたこともあり、集客も充実し、550部用意した手づくりパンフレットもあっという間になくなって慌てる一幕も。休憩時間などには記念に会館前で集合写真を撮るような姿も見受けられましたが、生徒の皆さんは、自分たちの出演が終わっても、受付や進行・アナウンス、プロジェクター操作、ドアの開閉をする会場整理など多くの係を受け持って1日中動き回っていました。今回の舞台の様子はJ:COMで取材され、1月19日(火曜)にデイリーニュースで放送される予定です。


[画像]観客と掛け合いをしている写真(55.6KB)

 これまでも地域の名産品をテーマに平成26年8月に流山市文化会館で公演された「流山白みりん200周年記念演劇公演」や、終戦70周年を記念して東京大空襲をテーマに平成27年8月に流山市生涯学習センターで公演された「語り継ぐべき詩」など、流山市は、演劇を学ぶ高校生の皆さんに注目されています。
 毎年さまざまなドラマを観せてくれる「高校演劇20分シアター」ですが、来年度は、2日間にしてもう少し大きな規模で開催できないかと検討が始まっています。なお、3月30日(水曜)には、流山おおたかの森高校演劇部の皆さんが流山市生涯学習センターで1日2公演の「自主公演」も計画されています。若い皆さんの感性を応援したいですね。
 


[画像]2月に演じられる舞台ポスターの写真(29.0KB)

 また、演劇などの舞台公演やワークショップなどに力を入れている流山市生涯学習センターでは、2月11日(祝日)14時30分から『小池博史meets宮沢賢治「注文の多い料理店」流山公演』が行われます。東日本大震災から間もなく5年。東北の生んだ詩人・宮沢賢治が自然と人間のとの関わりを童話にした名作をダンス演劇で表現します。出演は小谷野哲郎、大塚陽、荒木亜矢子。音楽は中川俊郎(ピアノ)、中村明一(尺八)、下町兄弟(パーカッション)、木村弓(ヴォイス)。流山で生まれ世界17都市で公演された舞台が4年ぶりに流山に戻ってきます。チケットは、前売一般2,500円、高校生以下1,000円(当日一般3,000円)。
 演劇を学ぶ若い皆さんにもぜひ、ご覧いただきたい公演です。お問い合わせは流山市生涯学習センター(04-7150-7474)へ。



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