平成28年1月12日(火曜)、「そろばんクリスマスカップ2015」において、「フラッシュ暗算」で世界記録を達成したほか「そろばん日本一」に輝いた高倉佑一朗さん、「読上暗算日本一」に輝いた竹澤祥加さん、そして高倉さんや竹澤さんと高校・一般の部の団体競技に出場し優勝した堀内駿吾さんの3人が市長室を訪れ、その結果を報告してくださいました。3人とも市内在住で、竹澤さんと堀内さん姉弟のお母さんが本部代表をされているそろばん教室で技能を磨き上げました。
同大会は昨年の12月26日、日本珠算協会主催で浦和ロイヤルパインズホテル(埼玉県さいたま市)を会場に行われ、「フラッシュ暗算」や「読上暗算」など4つの種目に加えて個人総合競技と団体総合競技があり、それぞれ高校・一般の部から学校の学年ごとの部門に細かく分かれて技能を競い合うものです。有段者に限らずそろばんをたしなむ人なら誰でも出場可能で、日本一規模が大きいと言えるそろばん大会です。
フラッシュ暗算で世界記録を達成し、そろばん日本一に輝いた高倉さんは早稲田大学の3年生。3桁の数字15口が表示される間の秒数の短さが記録となるフラッシュ暗算において、1年前の同大会でご自身が樹立した「1.64秒」の記録更新に挑んだのは高倉さんを含めておよそ20人。「1.60秒」に挑戦した中で唯一、高倉さんだけが正解して世界記録を更新されました。市長室で実演された際には世界記録よりも長い「2.00秒」という間隔でしたが、それでも1つ1つの数字が表示されるのはほんの一瞬。高倉さんは読み取るのも大変な数字を次々と計算していき、間違えることなく正答されました。
読上暗算日本一に輝いた竹澤さんは、現在はご自身が通っていたそろばん教室で講師をされています。読上暗算は、読み上げられた異なる5つの桁数の数字を暗算で計算するもので、正答できた桁数を競います。同大会では12桁から16桁の計算を竹澤さんが唯一正答され、同大会の同競技で10度目の優勝となりました。市長室で実演された際、竹澤さんはうつぶせになり、読み上げられる数字を集中して聞き取りながら、細かく手を動かしていました。これは、頭の中にそろばんのイメージを作り上げ、それをはじきながら計算していることによる動作で、そろばんを極めてくると実際にそろばんを使うよりも早く計算ができるそうです。
団体競技で優勝したメンバーの一人である堀内駿吾さんは、竹澤さんと同じくそろばん教室の講師をされています。この競技では、プリントに書かれた50問の計算を3分以内に解き、3人の正答数を競います。問題を1つひとつ解いていては制限時間内に到底解き切れないこの競技では、1問の正解を書き始めると同時に次の問題を解き始めるという、2つ以上のことを同時にこなす能力が求められます。実演してくれた堀内さんも、1度も書き止まることなく次々と計算されていました。
皆さんの輝かしい成績に、井崎市長が「指導者の役割が大きいのでしょうね」と述べると、そろばん教室の本部代表・堀内和代さんは「先輩たちが引っ張っていってくれたからだと思います」と応えられました。
また、堀内和代さんは、そろばんで身に付けた技能について「将来、計算力というよりは、集中力や限られた時間内での処理能力などが役に立つのではないかと思います。そろばんは、1つのことをやりながら他のことを同時に考える練習にもなります」と話してくださいました。最後に、井崎市長は「皆さんのますますのご活躍とともに、後進の指導にもご尽力されることを願います」と激励の言葉を送りました。
今回素晴らしい成績を挙げられた高倉佑一朗さんと堀内駿吾さんのお2人は、それぞれ就職活動や講師としての仕事をしながら、8月8日(そろばんの日)に行われる全日本珠算選手権大会を目指され、竹澤さんは講師としての仕事に集中すると話してくださいました。
なお、こちらの選手権大会での結果はギネス記録の認定対象となっていて、高倉さんは現在のフラッシュ暗算のギネス記録である「1.70秒」の更新を狙います。
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