平成27年12月5日(土曜)、流山おおたかの森駅の自由通路および南口などで流山新市街地地区安心・安全まちづくり協議会および西初石六丁目自治会主催の防災訓練・防災イベントが行われ、約3,000人の方が来場しました。今回の訓練の目的は、昨年に続き帰宅困難者の対応に焦点を当て、「いざという時に地域で何ができるか」を地域ぐるみで考えるというもので、地域の自治会、市民団体、NPO、大学、県立高校、企業、鉄道事業者、福祉法人、行政、警察、消防など25団体約160人が参加しました。
午前10時、大規模災害が発生し、駅周辺に多くの帰宅困難者や心肺停止の急病人が発生したという設定で訓練が開始され、つくばエクスプレスと東武アーバンパークラインの駅構内からの急病人の搬送訓練や、自由通路でのAED(自動体外式除細動器)実施訓練が行われました。急病人の搬送訓練では、駅職員と参加した県立流山高等学校の生徒が初体験の急病人役、搬送者役に真剣な面持ちで取り組んでいました。AED実施訓練では人形を使った実演が行われ、発見人役の男性が、現場手当てをしながら通行人役の男性2人に119番通報とAEDを持ってくるよう要請し、AEDの操作方法と注意点を分かりやすく説明しました。
帰宅困難者の避難誘導訓練では、駅東口の商業ビル「ライフガーデン」4階の認可保育園「おおたかの森ナーサリースクール」に常設する「赤ちゃん避難コーナー」まで赤ちゃん連れのママやパパに落ち着いてゆっくりと避難してもらうための誘導練習が行われました。社会福祉法人高砂福祉会の篠塚弘子副理事長は、「親子で80〜100人は一時的に受け入れ可能です」と話してくださいました。参加したママやパパは、「駅の近くにこのような場所があれば安心です」と話してくださいました。
南口広場には防災体験コーナーが設けられ、来場者は、水道局の給水車による6リットルのリュック型ビニールパックを背負ってその重さを体験、消防署の起震車では震度7を体験するとともに、煙体験ではその怖さを実体験することができました。80センチメートルの水深や、がれきがあっても進むことができる警察の災害救助車には子どもたちが集まり、運転席に座って大喜びしていました。そのほか非常食の試食やAEDの訓練など、防災体験(NPO防災対策サポート)に多くの方が参加していました。
ゆるキャラのシーポックくん(千葉県警)、おおたか君(流山市消防本部)、ひろ子ちゃん(高砂福祉会)が勢ぞろいし、子どもたちは大喜びで写真撮影していました。
また、東武アーバンパークライン改札口付近では、電車非常停止ボタン体験も行われました。
南口広場のイベント会場では、西初石六丁目自治会の餅つき大会が行われ、臼杵でつきたてのおもちが来場者に振る舞われ、長い行列ができるほどで、1俵(60キログラム)のもち米、約1,000食分(あんこ、きな粉、大根おろし)を準備しましたが、約3時間で終了するほどの盛況ぶりでした。
子どもの遊びコーナーでは、フラワールーレット遊び(NPOライズアップ女性実行委員会)や竹とんぼ・竹の炊飯体験(NPOさとやま)などが人気を集め、地域企業の(株)京和ガスによる器具の展示、(株)新都市ライフによるライフガーデン紹介、(株)三英による国際規格の卓球台(コート)での卓球体験には、順番待ちの列ができるほどの多くの子どもや大人たちが楽しく参加していました。
今回初めて、体験農園「野良」による地元野菜の販売と県立流山高等学校農業科のシクラメンの販売を行いました。生徒や先生に加え、校長先生も販売に参加し、会場を華やかに盛り上げていました。
主催者の流山新市街地地区安心・安全まちづくり協議会・江戸川大学特任教授・伊藤座長は、防災訓練を通じて「いざという時に動けるためには地域コミュニティが大切なので、今後もこのような場を地域の自治会や関係者と連携して設けていきたい」と話してくださいました。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ