平成27年12月6日(日曜)、文化会館で第72回流山市民芸術劇場「ミュージカル『天狗のかくれ里』」が開催されました。この催しは流山市民芸術劇場実行委員会(筒井義憲委員長)の主催によるもので、さまざまなジャンルの芸術を市民の皆さんに身近に楽しんでいただくことを目的に、流山ロータリークラブ、流山ライオンズクラブ、一般社団法人流山青年会議所、流山中央ロータリークラブの4団体と行政の協働のもと、昭和60年から続けられています。72回目を迎えた今回は、妖怪の不思議な世界を楽しもうとご家族連れなどで会場がにぎわいました。
開演に先立ち、筒井委員長から「今年度は2回目の芸術劇場を開催することができました。芸術劇場ではいろいろなジャンルの方に出演いただいていますが、私は以前にこの「天狗のかくれ里」を観劇したことがあり、あの感激をぜひ流山でも、という思いから、今回、劇団・新生ふるきゃらの皆さんをお招きしました。年末の慌ただしい時期ではありますが、どうぞ今日は舞台をごゆっくりとお楽しみください」とあいさつがありました。
物語の主人公はいとこ同士の小学生・田舎育ちのミカと都会っ子のマコト。森で遊ぶうちに不思議な世界に迷い込み、天狗に連れ去られてしまいます。両親もいない、コンビニもない心細く不便な世界で、天狗たちが教えてくれるさまざまなことを通じて、二人は地球を守ることの大切さや家族のきずなに気付かされます。子どもたちがたくましく生きる力に目覚め成長していくストーリーを、バンドの生演奏がより迫力のあるものにしていました。
ミュージカルを演じたのは劇団・新生ふるきゃらの皆さん。前身のふるさときゃらばん時代から脚本・演出を手掛けてきた、代表の石塚克彦さんは奇しくもこの流山公演が決まったのちの10月27日に急逝されました。ストーリーに刻み込まれた氏の熱い思いを、会場の皆さんも強く感じたことでしょう。座長を務めた小山田錦司さんからは「今年の『天狗のかくれ里』は流山公演で千秋楽となります。今日は本当にいい舞台ができました」と感謝の言葉がありました。
会場からは「子ども向けと思っていましたが、大変迫力のある演目で良かったです」「子育てをしていますが、子どもにはもっと自由にのびのびとさせたいと思いました」といった声が寄せられました。また、子どもたちも「ちょうすけ(イノシシ)がかわいそうだった」「天狗が人にやさしくしてていいなと思いました」「こわいところもあったけどおもしろかったです。あの後どうなったか知りたいです」など、たくさんの感想を聞かせてくれました。今後の流山市民芸術劇場の公演にもどうぞご期待ください。
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