平成27年11月6日(金曜)、利根運河協議会と流山市との連携で、利根運河フットパスウォーキングを開催しました。東葛自然と文化研究所所長の新保國弘さんのガイドで、流山市東深井地区を中心とした利根運河周辺エリアに残る昔の風景や人々の営みの痕跡をたどりました。当日は約20人の参加者とともに、石碑に刻まれた文字や古文書などを読み解き、所縁のある人々を訪ねながら、新保さんの豊富な知識と巧みな解説もあり、この地の歴史を体感しました。
東京理科大学野田キャンパスの周辺は、明治初期の村人から「九十九出張り」と呼ばれた風景の名残があり、特に理窓公園(理科大創立100周年を記念した公園)では、昔の谷津地形をとどめています。地形を活用して開削された利根運河の景観とあわせて、明治初期のこの地の風景に思いを馳せました。現在、理窓公園では、理科大や東邦大の先生や学生、市民の有志により湿地再生の取り組みが行われています。その取り組みで造成した池の様子や、池に利根運河から魚が登れるよう、魚道の設置が予定されている境田排水樋管を見学しました。
お昼休憩の後は、江戸時代に日光勤番大名が小休止した小倉弥右衛門の屋敷跡を目指しました。日光東往還(日光脇往還)沿いに今も残る道標から、弥右衛門の屋敷跡にたどり着きました。最後に、利根運河開削の設計・工事監督であったオランダ人技師ムルデルが寄宿した矢口家を訪れました。
また、今回見学した理窓公園の湿地再生箇所ではかつての環境の復元を目指して、平成28年2月14日、21日に、新たに水田を造成する予定です。
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