平成27年10月15日から11月26日までの毎週木曜日、男女共同参画の視点を活かして活躍できる女性リーダーの育成を図ることを目的に、生涯学習センターで「ワタシのステップUP講座」〜仕事・地域づくりに役立つチカラをつける〜が開催されました。また、10月31日(土曜)には、公開講座「女性のチカラを地域のチカラに」を開催しました。
講座の1回目のテーマは「女性の活躍を阻む壁とは・・・」で、講師は山口文代さん((公財)日本女性学習財団認定キャリア形成支援士)です。リーダーシップを発揮するには、ぶれない「自分の軸」を持つこと、男女共同参画社会とは性別にかかわりなく、自分らしさ(個性)を活かせる社会であることを学びました。その後、「あなたがリーダー・リーダーシップを発揮するにあたっての壁は?」のワ−クショップをし、女性自身の意識にも問題があることに気付きました。
2回目は「なぜ、女性が『前に出る』ことが必要なのか」〜数字を読み解くチカラをつける〜、講師は皆川満寿美さん(早稲田大学ほか非常勤講師)です。日本が格差社会であり、男女不平等な社会であることの間には、強い関係があることを知っておくことが大切と話し、災害と復興を例にあげ、社会のあらゆる分野で男女共同参画の視点をもった施策の推進を図ることが必要で、「出るだけ」でなく「前に出て」と話してくださいました。
3回目は「リーダーに必要な表現力UP術1.“説明するチカラ”」、講師は小林京子さん(株式会社ヒューリス代表取締役)です。受信力によって発信力が変わることを、実体験から学び、表情を豊かに見せることでよりよい人間関係が築けること、分かりやすく説明するためのポイントは、結論を先に説明しセンテンスは短くする、というテクニックについて教えていただきました。
4回目は「リーダーに必要な表現力UP術2.“意見や思いを伝えるチカラ”」、講師は3回目と同じ小林さん。思いを伝えるには、自分も相手も尊重する「アサーション」が必要であり、勇気をもって自分の意見をI (アイ)メッセージで伝えることが大切だと話してくださいました。意見を伝えるには4つポイントがあり、1.結論、2.理由・経過、3.具体例、4.結論の順で伝えることを学びました。最後にテーマにそって1分間スピーチを行い、日々トレーニングする必要性を実感しました。
5回目は「身に付けたチカラの活かし方〜地域で活躍する先輩リーダーに聞く〜」。山中有紀さん(NPO法人Rise up女性サポート実行委員会代表)、近藤美保さん(流山市議会議員)、青木八重子さん(流山子育てコミュニティなこっこ副代表)の3人に、現在の活躍状況について話していただいた後、「皆さん前に出て、女性の能力は素晴らしい、オフィシャルな場で意見を言おう」とエールを送ってくださいました。後半は、受講生の方が、これからの生き方宣言を発表し、「具体的に踏み出す第一歩の方法を知れたことが大きな収穫だった」「いつか流山市に関わって何かを変えていけたら・・」など、前向きな意見が聞かれました。
公開講座のテーマは「女性のチカラを地域のチカラに」、講師は船橋邦子さん(元和光大学教授)です。東日本大震災の教訓から、災害リスクの削減のためには、防災には男女共同参画の視点が必要であると話されました。
2015年は、女性の参政権取得から70年の年でしたが、政策決定の場への女性の参画状況は改善されておらず、経済活動の場でも、非正規雇用の7割が女性で賃金格差があり、シングルマザーや高齢女性が、社会保障の恩恵が与えられない現状にあること、性差別撤廃のためには、女性のエンパワーメントを進めるための実効性のある行動綱領を定め、女性自身が多様性と人権を尊重したリーダーになること、政策の主体になっていくことが大切であることを話してくださいました。
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