平成27年11月23日(祝日)、プロの生演奏を楽しむ活動を続けている宮園JAZZ楽会の「晩秋のライブ」が、宮園自治会館で開催されました。今回は、日本を代表するクラリネット奏者の花岡詠二さん、名ドラマーの楠堂浩己さんというデキシージャズ界のレジェンドに、地元流山が生んだ世界的なバンジョーの名手・青木研さん、チューバやスーザフォンなどのマルチプレイヤー・松永敦さんが加わったビッグな顔ぶれ。そのため申し込みが殺到し、用意した90人分の席はわずか1週間で満席になってしまったほどです。
幕開けは、花岡さんらしい明るく軽快なテンポの曲で滑り出しました。早くもリズムに乗って身体を揺り動かす人も出てきます。博学でトークも巧みな花岡さんは、曲と曲の合間にジョークを飛ばしながら、1921年製のソプラノサックスに持ち替え、ピアノにも向かって、スタンダードナンバーからポピュラー音楽までお馴染みの曲を演奏していきます。続いて、ジャズ誕生の歴史を語りつつ、その流れの節目に代表される曲を披露してくれました。
第2部に入っても“花岡節”は健在で、青木さんとの掛け合いで場内を沸かせながら、昭和10年代の流行歌や映画音楽、心酔しているベニーグッドマンの名曲などを次々と演奏。場内がますますヒートアップしてくる中、今度は青木さんが見せてくれました。メロディーと和音を同時に演奏する4弦バンジョーの華麗なテクニックです。
圧巻だったのは、松永さんのチューバのイントロで始まったロシア民謡。途中で楠堂さんのドラムにかわり、演奏時間15分のうち約10分間もドラムを独り占め。その迫力あるスティックさばきには何度も割れんばかりの大拍手が起きました。名門、薗田憲一とデキシーキングスのリーダーでもあった楠堂さんの力強いビートを持ったダイナミックなドラムは、日本のデキシー界ではNo.1の存在です。
フィナーレは、いつもようにデキシージャズのリズムに乗り、ビニール傘を揺らしながらの行進。外では冷たい雨がそぼ降り続けていましたが、場内は演奏者とファンが一体となってジャズを楽しむ熱気で満ち溢れていました。会場となった宮園地区は、昭和50年に分譲が始まった住宅街で、宮園1丁目から3丁目までに約1,000世帯の皆さんがお住まいです。自治会の皆さんは、ダンスやゴルフ、歌声などさまざまな文化活動などを通して交流を深めていて、今回コンサートを企画運営した宮園JAZZ楽会の皆さんは、流山ジャズフェスティバルのお手伝いなどもしてくださっています。
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