平成27年11月12日(火曜)、県立流山南高等学校の5・6時間目の授業時間を利用して、3年生全クラス273人が模擬投票を行いました。これは、今年6月に公職選挙法が改正され来年6月に施行されることに伴い、新たに有権者入りをする高校3年生に本番さながらの選挙体験をと、市選挙管理委員会が企画したものです。
選挙のテーマは、東京の近くにあるベッドタウン「流山南高校市」(架空)の市長選挙。候補者は4人おり、市が保有する空き地の活用方法が選挙の争点となっています。
生徒は、事前に配られた4候補の選挙公報と、当日上映された選挙演説をみて、自分が投票する候補者を決めます。4人はそれぞれショッピングモールの建設、子育て向けに保育所付きの大型マンションの建設、高齢者向けの介護施設の建設、緑地・公園の整備を訴えました。
体育館などに設置された投票スペースでは、実際の選挙で使う投票箱や記載台、用紙交付機などを利用し、生徒たちが受付、名簿対象、用紙交付を行いました。また、流山市明るい選挙推進協議会の協力により、投票管理者と投票立会人もおり、雰囲気は実際の選挙そのままでした。
投票を終えて、高久美佐代さんは「限られた候補者から選ばなきゃいけないというのはかなり難しいことだと思いました。実際の選挙では簡単に決められないと思いました」、橋立亜美さんは「今回は、自分の考えと同じ人に投票しました。でも1人を選ぶのは難しいことだと思います。そういう意味でも今日の授業はいい経験になりました。大人になるんだという気持ちになりました」、田中千裕さんは「自分なりに考えて選ぶということがとても難しいことだと思いました。大人への第1歩ですね」とそれぞれ話してくれました。
即日開票され、開票と集計は生徒と市選挙管理委員会の職員が協力して行いました。結果は、ショッピングモール建設を公約にした候補の圧勝。半数に近い票を獲得しました。
生徒たちは、テレビのニュースなどで他人ごとのように見ていた選挙が、さまざまな主張から一人を選ぶことが難しいもので、選んだ結果によってその後の社会が変わるという、1票の重要さを感じていたようでした。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ