「幻祭前夜〜マハーバーラタより」の稽古を公開
更新日 平成27年11月12日

[画像]それぞれの武器を持ち戦いのポーズをする演者たちの写真(64.8KB)

 平成27年11月10日(火曜)・11日(水曜)の2日間、生涯学習センターで世界レベルのプロフェッショナルによる舞台芸術の制作現場が無料公開されました。小池博史ブリッジプロジェクトの新作公演「幻祭前夜〜マハーバーラタより」の稽古場見学会で演劇を学ぶ高校生や多くの舞台ファンらが通し稽古などを楽しみました。今回の見学会は、11月23日のタイ・バンコク初演を皮切りに日本を含むアジアツアーを控え、流山での「仕上げ」を広く一般公開し、舞台表現を学ぶ若い方々に音響や舞台美術、衣装なども含め、見ていただこうと企画されたものです。


[画像]制作者との質疑応答の写真(68.2KB)

 見学会では、カンボジアやインドでのメイキング映像を見た後、演出家・小池博史によるイントロダクションとミニレクチャーを経て、裏方の作業見学、そして、初演直前の通し稽古を約90分間鑑賞し、制作者との質疑応答が行われるプログラム。音楽は舞台袖で下町兄弟が生演奏。舞台ではタイ語やマレーシア語、日本語の短い台詞が飛び交い、英語の字幕スーパーが映し出されます。両日とも照明やスモークなどは未調整でしたが、本番さながらの迫力を感じる通し稽古が展開されました。


[画像]演出・脚本・振付・構成の小池博史さんの写真(54.2KB)

 バリ舞踏家の小谷野哲郎、モダンバレエのあらた真生、パフォーマンスの松島誠、クラシックバレエの白井さち子、タイのスノン・ワラカーン、俳優の吉澤慎吾、サーカスの谷口界、マレーシアのリー・スイキョン、タイ伝統舞踊の土屋悠太郎という世界トップクラスのアーティストが揃い、個性をぶつけ合いひとつの舞台を紡いでいきます。客席では音声で参加している能楽師の清水寛二さんが真剣に舞台を見守っています。迫力の舞台に高校演劇部の若者らからも大きな拍手が贈られていました。


[画像]舞台上で決めポーズをする演者たちの写真(61.9KB)

 傲慢、猜疑心、強欲から、そうと知りながらも滅亡へと向かってしまうマハーバーラタ…。「この物語を制作していると現在、世界中で進行する原理主義、国家主義と大きくリンクして、うねりが生まれてくる感触がある」と演出・脚本・振付・構成の小池博史氏は語ります。「幻祭前夜〜マハーバーラタより」は、11月20日から離日しアジアツアーを経て、12月8日(火曜)から16日(水曜)まで吉祥寺シアターで日本公演されます。


[画像]熱心に舞台を見る観客の写真(66.4KB)

 今回、稽古場見学会を企画した生涯学習センターでは、小池博史ブリッジプロジェクトが平成24年6月に流山で初演した宮沢賢治シリーズ第1弾「注文の多い料理店」を平成28年2月11日(祝日)に再演します。東北が生んだ名作「注文の多い料理店」をコンテンポラリーなダンス、バリの舞踊、仮面などさまざまな意匠により描き出した流山生まれの舞台です。前売2,500円、当日3,000円、友の会2,000円、高校生以下1,000円で予約受け付け中。お問い合わせは生涯学習センター(電話04−7150−7474)へ。



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