平成27年10月24(土曜)11時から、博物館で企画展「三輪野山遺跡群」のギャラリートークが行われ、24人の参加がありました。ギャラリートークは、参加者からの質問を交えながら、学芸員が展示品をもとに展示の見所を解説するものです。
中でも特に注目されるのは、三輪野山宮前遺跡の縄文時代前期(約6,000年前)の墓から発見された、土器や石器などの副葬品です。これはオープン展示を行っており、すぐ近くから観察できます。参加者の方々は、丁寧に製作された土器やその細かな文様や石製のペンダント・耳飾りを見て「こんな素敵な土器や耳飾りが6,000年前に使われていたなんで、驚きです」と感心していました。
ほかにも企画展では、縄文時代では新潟県からもたらされたヒスイ原石やヒスイ製勾玉などの玉類、古墳時代では静岡県から運び込まれた須恵器のこね鉢、近世では金箔が残る板碑などの遺物を展示しています。各時代の出土遺物を見学して「三輪野山遺跡群だけで、こんなたくさんの遺跡や遺物が発掘されているなんて初めて知った」などの感想をいただきました。
次回のギャラリートークは11月15日(日曜)11時から実施予定です。ぜひご参加下さい。
また、三輪野山遺跡群は、土地区画整理事業により発掘調査が実施され、旧石器時代から太平洋戦争までの遺構・遺物が出土しています。企画展「三輪野山遺跡群」では、写真と出土遺物を展示して、発掘調査成果をわかりやすく公開しています。12月6日(日曜)まで博物館で開催していますので、ご来場下さい。
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