平成27年9月13日(日曜)、南流山センターで「認知症講演会〜認知症の診断・治療・予防〜」を開催し、87人の参加がありました。この講演会は、認知症への理解を深めることを目的として、「認知症の診断・治療・予防」をテーマに開催したものです。
流山市中央病院認知症外来の吉崎崇仁先生を講師に迎え、認知症の症状と病気の種類、患者本人への治療、介護者への支援、認知症の予防について学びました。認知症の症状と病気の種類のお話では、認知症は記憶障害のイメージが強いけれども、原因となる病気の種類によって症状の特徴が異なるということを具体的な事例をもとに解説してくださいました。患者本人への治療のお話では、物事を成し遂げるのに必要な3つの機能(計画する力・実行する力・調整する力)のうち、どの機能が上手く働いていないのかを見ながら、それぞれの機能に働きかける薬を使い分けているというお話をされました。また、現在ある認知症の薬の効果には限界があるため、薬の処方も必要ですが、それ以外の対応がとても大切だとおっしゃっていました。
介護者への支援のお話では、認知症は患者のご家族の生活を巻き込む病気だからこそ、患者本人への治療だけではなく、家族の支援を含めて対策を考えていくことが必要だということを話していただきました。認知症の予防については、生活習慣病や喫煙がある人はアルツハイマー病などの認知症に発展しやすいため、生活習慣のコントロールが大切だとおっしゃっていました。講演会に参加された方からは、「認知症の本人だけでなく、家族も治療するという先生の言葉が良かった」「事例を通じた説明が具体的でわかりやすい」といった感想をいただきました。
また、会場の外では、市内の認知症相談先マップや認知症に関する流山市の取り組み、認知症の予防に関するパネル展示を行いました。流山市では、認知症のご本人やご家族が住みなれた地域で安心して生活できるよう、今後も認知症に関するさまざまな取り組みを行います。今後の講演会などの開催予定につきましては、広報ながれやまでお知らせしますので、ぜひご参加ください。
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