平成27年7月26日(日曜)、8月8日(土曜)・29日(土曜)に公民館事業「夏休み子ども体験教室」が実施されました。
この事業は、夏休みの期間に子どもとその保護者を対象に開催され、親子で1つのことに取り組み、思い出づくりを行うことを目的に企画されました。
7月26日(日曜)には、「花びらアートを体験しよう!」を開催しました。花びらアートとは、乾燥材などを使用して、草花のきれいな色合いを残したまま作られた押し花を使用した工作です。当日は15組の親子が参加し、子どもはオリジナルうちわを、大人はティーコースターを作りました。
この花びらアートの講師は、普段公民館で押し花のサークル活動をしている伊藤寿子さん。伊藤さんの説明を一生懸命聞いた子どもたちは、自分の机に戻って作業を開始。慣れないピンセットで、慎重に押し花を扱います。
途中途中で、伊藤さんが子どもたちの様子を見守りながら、「お花はどこに置いても、間違いであることはないですよ。どこに置いても正解です」と子どもならではの柔軟な発想を促していました。
その傍ら、大人はティーコースターを作成していたため、「親も別の作業があることで、子どもの作業にいちいち口を出すこともなく、子どもも私も楽しめました」と話す参加者もいました。
8月8日(土曜)の「ペーパーグライダーを飛ばそう!」には、24組の親子が参加しました。飛行機のキットの作成の前に飛行機が飛ぶメカニズムの話をしてくれたのは、野田スカイスポーツの会長・石川雅浩さん。飛行機のパーツや飛行機の操作方法について、飛行機の模型を使って羽のどの部分を動かせば旋回できるのか、などを分かりやすく解説してくれました。
飛行機の仕組みを教えてもらった後は、4〜8人が1班になり、屋内用の飛行機「るーぷくん」というキットを作成しました。各班に野田スカイスポーツの会員の皆さんが先生としてついてくれたことから、参加した方も安心して工作ができた様子でした。この屋内用飛行機は、翼の角度を変えたときの飛び方の変化が分かりやすいため、先ほど教わった飛行機の仕組みのお話をすぐに実践できます。
翼が折れないよう、慎重に組み立てたあとは飛ばす体験をします。飛行機を飛ばすと、縦に旋回して、前に飛びます。うまく旋回しない時は先生からアドバイスをもらって翼の角度を微調整して再チャレンジ。親子がペアになって、2つの飛行機を同時に飛ばし、お互いに相手が飛ばした飛行機をキャッチする遊びにも挑戦しました。
屋内用の飛行機を作ったあとは、屋外用の「とぶとぶこうのとりくん」を作成しました。この飛行機も屋内用飛行機と同様に、班ごとに作成をします。1つ1つの行程を先生から教わりながら、参加した子どもたちは慎重に作っていきます。
完成した飛行機は、隣の流山北小学校のグラウンドを借りて飛ばします。うまく飛ばせば、校舎の上より高く飛ぶこの飛行機で子どもたちは大はしゃぎ。翼の角度や飛ばし方を試行錯誤し、みんな一生懸命飛ばします。中には15秒以上も飛ばすことができた子もいたようで、みんな講座の終了時間ギリギリまで飛ばし続けていました。「飛行機は翼のわずかな調整で飛び方も飛ぶ距離も変わることが分かり、とても楽しかった」「手作り飛行機がこんなに飛ぶとは思いませんでした。今回作った飛行機でこれからも遊びます」と好評の内にこの日の講座は終了しました。
8月29日(土曜)には、「熱い?冷たい?熱について考えよう!」という講座を開催しました。
この講座は熱をテーマに、人が熱さや冷たさを感じる感覚や氷の性質などを、実験を通して学びました。まずは、紙コップにぬるいお湯と常温の水、冷たい水を用意し、交互に指を入れると、どのような温度に感じるかといった実験をしました。
「お湯のあとに冷たい水を触ると、とても冷たく感じます。それは、初めに触ったお湯の温度と冷たい水の温度の差が大きいからです。反対に常温の水を触った後に冷たい水を触ると、それほど冷たく感じません。」と話すのは、この講座の講師である、東京理科大学サイエンス夢工房の山川幸子さん。
温度の比較の後は、普段の生活でも使われるクエン酸と重曹を使った吸熱反応(冷たくなる現象)の観察や食塩と氷を使った氷釣りの実験をしました。その後は氷と食塩を使ってとても冷たい氷水を作り、牛乳や生クリーム、卵を冷やしてアイスを作ります。参加した子どもからは、「アイスを作るまでに一生懸命容器を混ぜたりして、楽しかった」との感想を聞くことができました。
公民館では、毎年夏休みに親子で体験する講座を企画しています。また、冬にも子どもが体験できるイベントの開催を予定しています。冬の体験イベントは、広報ながれやまや市ホームページ、公民館ポスター、チラシなどで募集する予定ですので、ぜひご参加ください。お問い合わせは、文化会館(電話04‐7158‐3462)へ。
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