平成27年8月2日(日曜)、生涯学習センターで第9回少年スポーツ指導者講習会が開催されました。「成長期におけるトレーニング」をテーマに、少年スポーツ指導者や学校の先生、子育て中の父兄など、95人の方が参加しました。講習内容は、1.発育発達とトレーニング、2.成長期に注意すべきスポーツ障害、3.少年スポーツの指導者のあり方でした。講師の岩沼先生はバイオメカニクス、発育発達学、障害者スポーツ科学の専門で、少年を対象としたトレーニングのポイントや指導マナーなどの基礎的な内容をわかりやすく説明していただきました。
発育発達とトレーニングでは、身長の年間増加量によってトレーニングの内容を変えたほうが良いというお話があり、発育には個人差があるので、チームの場合は発育段階のグループ別に練習をするとよいという指摘もありました。また、健やかな発育発達のためには、1に運動、2に栄養、3に休養が重要で、栄養はサプリメントではなく食事でしっかりと摂ること、休養は成長ホルモンの分泌に関わってくるので遅くても22時〜23時前必ず寝ることを推奨していました。
成長期に注意すべきスポーツ障害のひとつは、成長に伴う一時的な骨密度の低下により骨折しやすくなることで、筋肉が骨に負荷をかけないようにストレッチを心がけると良いとの説明でした。また、脳しんとうについては頭をぶつけなくても揺さぶられたりすることにより起こることがあるので注意をして、頭痛や吐き気などがある場合は、本人が大丈夫と言っても病院へ必ず行くことをお話されました。重大な事故の背景には小さな予兆がいっぱいあるので、日々の練習・試合で予兆を記録し、事前に重大事故を防ぐことが重要であることを説明されました。
少年スポーツ指導者のあり方では、大きな目標を決めずに身近なところから何にすべきか一緒に考え、その気にさせることにが内発的動機づけになることをお話されました。失敗してもナイスチャレンジとほめることが積極につながる。このほめてあげることが重要で、目の前の結果だけを見ずに、将来もスポーツが楽しめるように、運動が好きな子どもをたくさん育ててほしいというお話をされて、今回の講習会は終了しました。
市教育委員会では、このような少年スポーツ指導者を対象にした講習会を毎年開催し、少年が、発達段階に応じて安全で楽しいスポーツ活動ができるように指導者の啓発に努めています。お問い合わせは、生涯学習課(電話7150‐6106)まで。
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