平成27年8月17日(月曜)までの間、流山市生涯学習センターで企画展「東京大空襲と学童疎開展」が開催されています。14歳のときに東京大空襲を体験された流山にお住まいの画家・吉野山隆英さんの大作をはじめ学童疎開の写真や絵画、流山にお住まいの坂光弘さんがともし続けているという「原爆の火」、野田市の元特攻隊員が出撃前に布にしたためた家族への「遺書」などが展示されています。
開会式には、企画展を流山市生涯学習センターと一緒に共催されている「明日も平和であるためにを推進する会」代表の上谷章夫さんをはじめ、学童疎開資料センター長の小林奎介さんや井崎市長、斉藤代議士らがテープカット。流山市生涯学習センターの夏休み子どもワークショップ「歌って遊ぼう」に参加している小学生らによる集団疎開児童らの愛唱歌だったという「お山の杉の子」の合唱なども披露されました。
同展は17日(月曜)までの毎日10時から17時。入場は一般500円、高校生以下無料です。主催団体の上谷章夫代表は「戦争を体験した最後の世代として、戦争のむなしさを子や孫の世代に伝え、平和の大切さを語り継ぐわれわれのバトンを受け取ってほしい」と来場を呼び掛けています。2日(日曜)に会場を訪れた東小学校6年生の河野瞳美さんは「空襲の悲惨さが絵から伝わってきました。絶対にやってはいけないことだとよく解りました」と感想を聞かせてくれました。
「明日も平和であるためにを推進する会」の皆さんは、今回の企画展に先立ち流山市民の戦争体験証言集「あの時子どもだったわたしたちは・・・流山からのメッセージ」(崙書房)を出版しました。老人クラブや高齢者施設、公民館の聞き書きサークルなどの協力を得て91人の方々の戦争の体験証言を一冊の本にまとめ、図書館などに寄付されました。また、同書は書店でも購入することができます。A5判、2,160円(税込み)。お問い合わせは崙書房(04−7158−0035)へ。
8月2日(日曜)には流山市文化会館で関連企画第一弾となる「平和を祈る黒坂黒太郎コカリナコンサート」が行われました。シークレット・ガーデンの楽曲「You Raise Me Up」、ベトナム戦争のさなかの1965年につくられた「死んだ男の残したものは」などが演奏されました。会場には井崎市長も駆け付け、若い世代に会場に足を運んでほしいと呼び掛けました。
このコンサートには、公民館で活動を続ける元・老人大学や現在のゆうゆう大学の音楽専科の卒業生らで組織するOB合唱団や生涯学習センターで活動されているコカリナサークル川風の皆さんも参加されました。エンディングでは、流山市民の皆さんから寄せられた歌詞を元に黒坂黒太郎さんが作詞作曲された「川風の町」(流山市の里歌)も披露されました。
企画展「東京大空襲と学童疎開展」の関連事業は、8月5日(木曜)14時から「早乙女勝元氏講演会と上映会」、8日(土曜)14時から「小林奎介氏講演会と上映会」、9日(日曜)13時30分から「平和を祈る朗読と音楽のつどい」、11日(火曜)13時から「平和を願う演劇と対談」がいずれも無料で、流山市生涯学習センターにおいて開催されます。お問い合わせは流山市生涯学習センター(04−7150−7474)へ。
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