平成27年7月26日、生涯学習センターで流山のトランペット奏者・曽根麻央さんが率いるBrightness of The Liveが開催されました。第5回流山ジャズフェスティバルとして企画されたものです。昨夏は、国際トランペット協会で日本人初の快挙となる優勝を果たし、帰国できなかったことから2年ぶりの故郷コンサートとなり、客席は小学生のころから応援してきた地元のファンで満席。ステージでは、オリジナル曲を中心に「月の砂漠」なども披露されました。
2010年より、アメリカのBerklee College of Musicへ全額奨学金を獲て留学していた曽根さんは舞台から「きょうは卒業記念ライブです」と言うと客席から「おめでとう!」と掛け声が寄せられました。2015年に作曲と演奏課程の学士を取得した曽根さんは、今年9月より、バークリーが新たに設立した修士課程のプロギラムの第一期生として全額奨学金を授与され入学予定であることも舞台から発表し大きな拍手が贈られました。
この日、トランペットとキーボード、ピアノ、ヴォーカルで出演した曽根麻央さんは、2014年、国際トランペット協会・インプロビゼーション・コンペティション優勝。2014年、国際セロニアス・モンク・コンペティション セミファイナリスト。2009年に、日本最高峰のJazz Trioと称される「WE3」(前田憲男、荒川康男、猪俣猛)と流山で共演。さらにWE3と曽根麻央の共演CDアルバム 「The Legend of Jazz Trio meets Mao」(流山でのライブ録音)が発売されました。
ギターの井上銘さんは、2011年10月に「ファースト・トレイン」でCDデビュー。オリジナル曲を中心に20歳とは思えない孤高の存在感を示すとともに、レッド・ツェッペリンやエリック・クラプトンを巧みにカバーし、ジャズライフ誌、JAZZ JAPAN誌などで絶賛されました。2012年1月に同作で、この年創設されたばかりの「NISSAN PRESENTS JAZZJAPAN AWARD 2011」のアルバム・オブ・ザ・イヤー(ニュー・スター部門)を受賞。同年9月よりフルスカラシップ生として米バークリー音楽大学に留学。2014年1月には「地球テレビ エル・ムンド」に巨匠渡辺香津美とのデュオで出演し注目を集めました。
ベースの山本連さんは、1990年11月 カリフォルニア州サンディエゴ市生まれ。父親の影響で14歳よりベースを始める。始めて間もなくジャコ・パストリアスに影響を受けジャズ、R&B音楽に浸り、2009年、洗足学園音楽大学ジャズ科入学。ベースを納浩一氏に師事。大学進学時より国立音楽大学New Tide Jazz Orchestraに所属 (2009~2011) 。2012年、バークリー音楽大学に編入。これまでに「梶原順Group」「J&K」のツアー参加。Mao Sone Quartetのメンバーとして米ワシントンD.C.の全米桜祭り2014オープニングセレモニーならびにWashington DCのBlues Alleyで演奏しました。
ドラムスの木村紘さんは、12歳でドラムを始め中学・高校では吹奏楽部で打楽器を担当。高校生のときには部活でアメリカ遠征を経験。2007年足洗学園音楽大学に入学し上京、東京、横浜でジャズを演奏。ドラムを大坂昌彦に師事。2009年明治大学Big sounds society orchestraに所属し、山野ぶっぐバンドコンテストで2位の優秀賞を受賞。再びアメリカ遠征を経験。2011年バークリー音楽大学の奨学金を得て留学。2014年5月帰国されました。
曽根さんは、前日に流山市文化会館の「子育てコンサート」にも出演。流山市内の吹奏楽部へのバンドクリニックで中学生に指導するなど地域に根付いた活動も続けています。今年1月には、NHKみんなの広場 ふれあいホールでコンサートを行い、この模様はNHK−FMの「セッション2015」で放送されました。今年3月には流山市より教育・文化への貢献から「ふるさとづくり功労表彰」を受けた曽根さんは、ステージで表彰状を手に「これからも頑張ります」と宣言し会場を沸かせ、客席から花束などが贈られました。終演後もロビーでファンとの記念写真や握手、サインに笑顔で応じ、和やかな雰囲気のコンサートとなりました。
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