平成27年6月22日(月曜)、流山市生涯学習センターで、流山市「介護と医療をつむぐ会」の研修会を開催しました。この研修会は、流山市で昨年度から開始した流山市在宅医療連携拠点事業の一環として、介護と医療に携わる様々な職種が集まり、顔の見える関係づくりや、流山市における医療と介護の連携上の課題などを検討するために実施しているものです。今年度は2回目の開催で、昨年から会議や研修会を重ね、関係職種間の顔の見える関係づくりが進んでいます。
今回の研修会のテーマは「リジリエンス(折れない心)の心理学2〜対人トラブルを乗り越えるスキル訓練〜」です。介護と医療の関係職種は、日頃の業務で、充実感と共に多くの人と関わることによるストレスを抱えがちとされています。そのストレスから回復する力をつけるための実践編として、昨年度開催した講義のステップアップとして開催したものです。昨年度に引き続き、日本ケア・カウンセリング協会代表で臨床心理士の品川博二さんにワークショップ形式で講演をしていただきました。前半は、参加している医師や歯科医師、薬剤師、看護師、ケアマネジャー、地域包括支援センター職員、介護事業者、ソーシャルワーカー、市職員など100人近い参加者全員が品川さんの声掛けで、立ち上がり、会場内を自由に歩き、相手の顔を見て微笑み、話しかける、握手をする(触れる)、という「ユマニチュード」の手法を取り入れたコミュニケーション方法の実践を行いました。「ユマニチュード」は、フランスで考案された主に認知症の方を対象としたコミュニケーションの手法です。微笑みと共に温かく触れ、会話をすることは人の心を柔らかくします。
後半は7〜8人のグループを作り、一人ひとりの内面的な良い点を本人の表情やたたずまいから見出し、それを皆で順番に言葉に出して褒めるという体験をしました。人を褒めると褒められた人がうれしいだけでなく、自分もうれしくなるという体験をして、「肯定的メッセージこそ人間関係を育み、癒すこと」だということを実感しました。参加者のほとんどが初めての体験で、しかも、ほとんど面識のない者同士のグループ構成であり、初めは戸惑いながら行いましたが、最終的には、時間を忘れて話が弾むほどになりました。終わってみると、仕事帰り、夜の9時近い時間であるにもかかわらず、参加者の表情はとても生き生きと、明るくなっていました。流山市「介護と医療をつむぐ会」は、在宅で医療と介護を受けながら療養する方々を、関係職種の顔の見える関係の中でよりよく連携しあい支えていけるよう、今後も定期的に開催していきます。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ