平成27年6月26日(金曜)に、流山市立西深井小学校体育館で名古屋フィルハーモニー交響楽団によるスクールコンサートが開催されました。これは、文化庁の「文化芸術による子どもの育成事業」の一環として行われたものです。「学校教育目標にある、『心豊かな すこやかな子』を目指す上で、このコンサートが、心を動かし感動を覚える1つのきっかけとなって欲しい」という想いから、西深井小が開催を希望して、この日の開催となりました。
今回、コンサートで演奏をしてくれた名古屋フィルハーモニー交響楽団は、1966年に結成され、名古屋市を中心に活躍をされています。今年度は西深井小を含む計12の小・中学校で巡回公演を行います。今回、西深井小でコンサートをするにあたり、5月12日には事前にワークショップを行い、実演指導や鑑賞指導をしてくれました。
大橋校長先生から「目で、耳で、心で、からだ全体で音楽を聴いてください」と開会の挨拶があり、いよいよ演奏が始まります。始めの曲は、「惑星」より「木星」(ホルスト作曲)です。演奏が始まった瞬間に空気が一変し、体育館がまるでコンサートホールに変わったかのような臨場感に包まれました。迫力あるオーケストラの演奏に、児童たちはぐっと引きこまれていました。
1曲目が終わった後に楽器紹介があり、その次の「雷鳴と稲妻」(ヨハン・シュトラウス2世作曲)では、児童たちも事前ワークショップで練習したボディーパーカッションで演奏に参加しました。練習の成果もあってみんな上手に、夢中になって参加して会場は一体となり、大いに盛り上がりました。また、西深井小学校の校歌を、オーケストラの演奏で歌った後に、演奏を収録したCDのプレゼントがあることを伝えられると、児童だけでなく先生方も大喜びでした。
「カルメン」第1幕前奏曲(ビゼー作曲)では、子どもに指揮者を体験してもらうプログラムがありました。立候補した中森さん(1年)、今井さん(4年)、矢口さん(6年)の3人は、お手本を見て練習した後で順番にオーケストラを指揮します。お手本よりもずっとゆっくりだったり、途中でテンポがずれたりしましたが、演奏を指揮した後は、「楽しかった」「ドキドキした」「緊張して汗が止まらなかった」との感想を発表してくれました。
そして、最後の曲となったのは、「威風堂々」第1番(エルガー作曲)でした。先ほどまでの参加型で盛り上がっていた演奏とは一転し、児童たちは迫力のある演奏にじっと聞き入っていました。クラシック音楽を好み、中でもエルガーを聴くという中村好宏さん(6年)は、「威風堂々が心に残っています。軽やかなリズムと、大きな音が交互に来て、おなかに響きました」と感想を伝えてくれました。中村さんと北川さん(6年)が児童代表として、名古屋フィルハーモニー交響楽団に感謝の気持ちを伝えると、アンコールでもう一曲「ラデツキー行進曲」(ヨハン・シュトラウス1世作曲)を演奏してくれました。
目や耳で聞くだけでなく、からだ全体で音楽を楽しめたこのコンサートでは、最後に感動して涙を流した子もいるほど、聴く人の心を動かしたものでした。心が豊かになるきっかけとなる演奏をしてくれた楽団の方々を拍手で見送り、今回のコンサートは幕を閉じました。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ