平成27年5月16日(土曜)、文化会館で「笑って健康!お笑い大行進」5周年記念大会が行われ、約400人の皆さんが漫才と音楽を楽しみました。平成22年5月に、60歳以上の皆さんの生涯学習の場として親しまれている「流山市ゆうゆう大学」に「笑いと健康学会」の澤田隆治会長をお招きして「笑いと健康」という講演会が開かれたのを機に「笑って健康!お笑い大行進」がスタートして5年目を迎えました。
「笑い」は、脳の働きが活性化、血行促進、自律神経のバランスを整え、免疫力を高めると専門家の間でも言われています。澤田さんは、糖尿病を患い散歩と食事で治癒した体験から、これまで続けてきたお笑いの仕事で社会にご恩返しがしたいと平成18年に「笑いと健康学会」を創設。流山を拠点に活動を展開してきました。会場では、心臓に重い病気を抱える市内在住の金沢佳代ちゃん(1歳)の心臓移植手術のための渡航費などの支援を呼び掛ける「かよちゃんを救う会」への募金活動も行われました。
澤田さんは、「てなもんや三度笠」や「スチャラカ社員」などの大阪発の公開コメディをはじめ「新婚さんいらっしゃい」、「ズームイン!朝」などを手掛けた有名なプロデューサー。関西のお笑いを全国に広めた「花王名人劇場」も澤田さんのプロデュースです。流山の舞台ではいつも司会をされる澤田さんですが、今回は交通事故に遭われたことなどからギター漫談の堺すすむさんの司会でステージが進行されました。
第1部の「お笑いSHOW」では、流山が生んだ漫才新人賞受賞コンビ・コンパスで幕開け。ボケ役の西本宏一さんのお母さんや彼を幼少時代から知っているご近所の応援団が見守る中、歌ネタで笑わせます。2番手は、伝統のチャンバラお笑いのサムライ日本が登場。殺陣に日舞にステージを盛り上げます。続いては、お隣、柏にお住いのペペ桜井さんがギターの弾き語りで会場を巻き込んで歌って笑わせます。
4番手は、社会風刺が人気のチャーリーカンパニーが登場。ボケ役の日高てんさんは大宮デン助劇団出身という古典派。「バカに効く薬」をネタに毒のある社会批判で笑わせます。続いて、文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞の東京太ゆめ子夫妻が登場。夫婦漫才ならではの“家庭内の話”に苦笑いする男性と大笑いする女性で客席の反応もさまざま。漫才に歌に活躍の東夫妻はお隣、松戸にお住まいということもあってご近所からファンの皆さんが応援に駆け付けていました。
続いて、昭和のいる・こいるのこいるさんと、あした順子・ひろしの順子さんの長老コンビこいる・順子が登場。いずれも相方が復帰するまでのコンビです。83歳の順子さんは92歳の内海佳子さんと、あしたのAと佳子のKと婆のBと皺(48)という洒落で“浅草のAKB48”を結成し話題になりました。「爺と婆で地場(爺婆)産業です」とベテランの味で笑わせます。そして第1部のトリは(社)漫才協会の会長コンビ青空球児・好児が身体を張ったお馴染みの「国定忠治」ネタで相方の頭をポカポカ叩きながら息の合った軽妙な語りで会場を盛り上げました。
中入りを挟んで第2部は「音楽SHOW」です。(社)漫才協会副会長コンビおぼんこぼん率いる漫響楽団の歌と演奏。三波伸介と小野ヤスジの愛弟子コンビ・ホームラーン、髪飾りが楽しいすず風にゃん子金魚、針金アートとアコーディオンがお洒落なおしどり、音大卒の芸人theブラストの桂でん平さんらによるジャズバンドです。2年前には、流山おおたかの森駅前で行われた第3回流山ジャズフェスティバルにも出演された皆さんです。
漫響楽団は、(社)漫才協会が誇るジャズバンド。それぞれが漫才師として一流のお笑い芸を持ちながらビッグバンドのような迫力ある演奏を聴かせ、笑わせます。今回も軽快な「Sing Sing Sing」で始まり「イン・ザ・ムード」、すず風金魚さんが着物で会場を駆け巡る「好きになった人」などを披露して会場を沸かせました。人気長寿番組「笑点」のテーマソングをトランペットで吹いている漫才協会事務局の池沼貴彦さんも参加。いつもはお笑いのロケット団が担当するベースは「日本全国酒飲み音頭」のヒットで知られるコミックバンド・バラクーダの及川ちかしさんが受け持ちました。
青空球児・好児師匠と、おぼんこぼん師匠はデビューして今年、共に50周年。「笑って健康!お笑い大行進」の5周年と共に節目の年です。流山市は、平成19年1月に市制施行40周年式典で「健康都市宣言」を行いました。健康というと、“体重”や“血圧”、“生活習慣”などを思い浮かべます。それも大切ですが、お家に引き籠らず外出して、大勢の皆さんと一緒に“お腹の底から声を出して笑う”ことによって免疫を高める機会もよいものだと感じた演芸企画でした。
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