平成27年4月28日(金曜)に、流山市ゆうゆう大学第8期の第1回合同公開講演会が行われました。
講師は、地域を好きになって、地域に関わる人を増やすことを目指している、市民社会パートナーズの代表、庄嶋孝広(しょうじま たかひろ)さんです。講演テーマは、地域を楽しむ市民ライフのススメ “目指せチクメン・チクジョ”です。まさに、ゆうゆう大学の世代に向けて、学びを通して交流の輪を深めてほしいという講師の願いが表れたものです。
まず最初に、地域を知ると生活が楽しくなる、という視点から、「あなたが思う流山市の魅力は何ですか」と、庄嶋さんから参加者の皆さんに問いかけがありました。席の近くの人と意見を交換してくださいとの促しを受けると、参加者の皆さんの表情が柔らかくなり、さまざまな意見交換が行われました。自然が多い、首都圏に近い、子どもが多くなった、歴史のある町等の発表があり、自分の街が好きだという、みなさんの気持ちが伝わってきました。
学びから生まれた地域活動の事例として、庄嶋さんの地元の大田区の例が取り上げられました。区民大学で学んだことを地域で活かしている、六郷用水の会は、街歩きのガイドや小学校でのゲストティーチャーという広がりを、ほっとスペースじいちゃんちは、子育て支援を学んだことから、自宅を開放して乳幼児を持つ親子が訪れるスペースを運営しているなど、具体的な取り組みに進んだ例が紹介されました。この2つの事例は、意識して学ぶことの大切さを分かってほしいという思いから取り上げられたものでした。
続いて、利用したことのある流山市の行政サービス、参加したことのある地域活動・地域イベントという視点から、地域と自分の関係を、また、地域はどうやって成り立っているのかということを考えてみました。流山市内の地域活動の概況として、流山市のホームページに掲載されている市民活動団体が138あること、NPO法人が53あることなどが紹介され、地域に関わろうとするときの窓口があることが分かりました。
最後に、地域を楽しむチクメン・チクジョになるための三つの重点が示されました。その一、自分の住んでいる地域を好きになること。 その二、1に人脈、2に特技、まずは地域に飛び込む。 その三、生活バランスを考えて地域活動を位置づけることと、まとめがありました。質疑応答の時間では、地域活動の進め方について複数の方からありました。地域活動に広がりを持たせるには、具体的にはどういう方法があるだろうかという問いに、ユニフォームを作るという回答が示されました。そうすることによって、周囲の人たちがこの人たちは何をやっている人たちなのかという認識が生まれ、声をかけやすくなるという利点が生まれるのだそうです。また、ある目的を持って運営しているという行動の仕方が、防犯上にもいい影響を与えることがあるそうです。実際の地域活動を進めるとき、男性の参加者が少ないという悩みが出されました。これには、人数だけの問題ではなく、楽しんでやれるかどうかが大切という考えが示されました。参加者を増やすきっかけとして、男性だけの趣味を持った集まり、男性だけのコミュニティを作って広げていく方法もあるとの示唆がありました。限られた時間でしたが、テーマに沿った有意義な講演会となりました。
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