平成27年4月3日(金曜)、おおたかの森センターで「言葉を越えて24時間プロジェクト」のクロージングイベントが行われました。同センターで平成27年4月1日(水曜)から開催されていた「“言葉を越えて”世界の自閉症の子どもたちの作品展」の一環として行われたものです。平成19年12月、国連総会において、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」と定められたことから、啓発デーの関連事業として企画されました。
自閉症の方々が描いた絵を、冷たい壁ではなく、世界中の人達の温かな手によって支え持って、多くの皆さんに参加していただき理解を広げようと企画されたプロジェクトです。平成27年4月2日(木曜)、自閉症のイメージカラーである青色にライトアップされる東京タワーをスタートし、JR新橋駅のSL広場、東京駅、秋葉原から夜桜を見る人々で賑わう上野公園から深夜の浅草寺、東京湾で日の出を迎え、渋谷駅前を経て翌日の3日10時に流山に到着しました。
自閉症の子どもたちの創造性に心を動かされたという2015年準ミス日本の秋山果穂さんや2015年ミス着物の倭早希さんも現場に駆けつけ、北京の自閉症児たちが描いた大きな絵を東京タワーなどで手に持って参加してくださいました。街角での24時間展示では国外の方々や愛犬を連れた方々、子どもから中高年者まで多くの皆さんにご協力をいただきました。
準ミス日本の秋山果穂さんは、おおたかの森センターで行われたクロージングイベントにも参加され、流山市生涯学習センターの日本画講師で、自閉症の方々を創作活動やワークショップを通して支援しているAOAart(エーオーエーアート)の代表理事でもある藤島大千さんとのトークショーにも参加してくださいました。また、会場では、自閉症の方々や流山おおたかの森高校の生徒さんたちと交流しました。
東大医学部に在学中の秋山さんは、「絵を観せていただき、脳の病気と見るか個性と捉えるかを考えさせられます。24時間、絵を持って何になるのかという方もいらっしゃるかもしれませんが、ネット社会の中で、実際に人々の手で支え合う体験は大切」と感想を聞かせてくださいました。24時間プロジェクトの皆さんを流山でお迎えした後田教育長は、絵画を技法に頼らず、正直に描いていることに感動したと語っていました。
日・英・仏・独・中の各国のアーティストと、自閉症の方々が共同制作した大きな絵画を中心とした展覧会「言葉を越えて〜自閉症の子どもたちとアーティストのコラボレーション」展が、初めて流山市生涯学習センターで開催されたのは平成25年7月。この年の8月には、流山の自閉症の方々が描いた絵画を、北京で人々が手に持って街頭で即興展示するパフォーマンスが行われました。今回は、短い期間での展示でしたが、ことし12月に流山市生涯学習センターのギャラリーで「言葉を越えて」展が計画されています。
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