10月から3学期にかけて、流山市内の小・中学校で「小・中学校教員留学体験」が行われています。
これは、市内の中学校区単位において、小学校の教員が中学校で、また中学校の教員が小学校で授業や諸活動を指導し、学校種を越えた体験をするもの。市教育委員会の単独事業として初めての行われたもので、学校ごとに3日間程度の日程で、授業はティーム・ティーチングを基本として行われています。児童や生徒の実態や発達段階を直接体験することによって、義務教育9年間の理解を深め、その上で、指導・支援ができる教員の育成がこの留学体験の目的です。
10月7日には、常盤松中学校の英語科の教員が八木北小学校の4年生の「総合的な学習の時間」で簡単な英語の歌を歌ったり、英語で自己紹介したりする英会話の授業を行いました。また、小学校の児童に中学校の紹介や小学校の他の活動などの参観も行われました。
10月13日には、八木中学校で、八木南小学校の教員が教科担任と協力して、1年生から2年生の学級で数学の授業を行いました。休み時間や給食、清掃などの時間も3年生の1クラスの生徒と一緒に過ごし、生徒とのふれあいを通して、中学校の指導方法などを学びました。さらに部活動などの活動にも加わりました。
10月13日に流山小学校では、南部中学校の数学科教員が小学校の4年生から6年生の各1学級ずつ、「算数」の授業を行いました。当日の4年生の授業は「いろんな形を使って たくさんの形を作ろう」をテーマにしたもの。南部中学校の村山義則教諭は、紙で作った大小さまざまな三角形や四角形のパズルを児童の数だけ用意し、パズルを組み合わせ、いろいろな形の図形を作り上げる授業を展開。児童は、「パズルを使った授業だったので、おもしろかった」「いつもの算数の授業と違い、楽しかった」などと授業の感想を聞かせてくれました。一方、村山教諭は、「小学生の子どもたちに説明するため、話す言葉も分かりやすく丁寧に話すように努めた。地域の小学生と授業を通して接することで、同じ地域の中学生がどのように育って来たのかをうかがうことができる。この体験をこれからの中学校での授業に役立てたい」と話してくれました。
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