10月31日(日)、文化会館で杵や臼を使った本格的な餅つき大会が行なわれました。
学校週5日制に対応して、公民館が大学や高校と連携して開催している親子自然体験教室。そのひとつとして開催した親子米づくり体験講座は、公民館と市民環境フォーラム・流山(新美健一郎会長)との協働で開催しました。
米づくり講座は、ことし初めて開催したもので、特徴は無農薬での米づくり。
5月9日に田植えを行い、田の草刈などを経て、9月11日にコシヒカリの稲刈り、9月26日にもち米の稲刈りを行い、精米をして10月31日に餅つき大会になった半年かかりの自然体験学習です。
コシヒカリは、順調に育ち365キロの米を参加した18組の家族で分けました。もち米は、10月の台風22号、23号で倒れたため精米しても胚芽部分が残り、この日の餅は、市販されているような真っ白い餅ではなく、灰色のつぶつぶを含んだ餅になりました。講師の吉田敦さんは「米を刈って干す"のろし"をしましたが、刈り取り後、雨が続いてうまくいかなかった」ともち米については不作だったことを残念そうに語っていました。大きなセイロで蒸したもち米を臼に入れて、子どもたちの振り下ろす杵に合わせて「よいしょ」「こらしょ」と掛け声を出しながら次々においしそうな餅がつきあがっていきました。杵があがるたびに臼のもち米をすばやくひっくりかえしていた宇都宮絵美さんは「こねどりは初体験でしたが、農家のお嫁さんになれたかしら」と額の汗を拭っていました。
親子3代で参加したという杉原恵美子さんは、新川小3年生の美樹ちゃんとおじいちゃんと一緒に参加。おじいちゃんの石垣忠吉さん(70)は「皆さん力が入りすぎている方が多い。杵の重さで振り落とし、上げるときは腰で上げる。リズムが大事」と餅つきのコツを語ってくれました。杵を力いっぱい振り上げて餅つきに挑戦した流山北小3年の石井智也くんは「杵は重くて驚いたけど、臼の中で餅ができていくのが楽しい」と感想を語ってくれました。参加した子ども達はお母さんと一緒にカタクリ粉を手につけ餅を丸め、雑煮やきな粉餅などにして、つきたてのおいしいお餅をほおばっていました。市民環境フォーラム・流山の新美健一郎会長は「初めてのことで反省点や課題も多いが、これを検証して来年度もぜひ引き続き開催したい。小学校単位でもっとこうした活動が盛んになって、実体験を通して子どもたちが食べ物や命や自然の大切さを感じられたら素晴らしい」と抱負を語ってくれました。
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