平成16年11月8日付けで国登録有形登録文化財に登録となった「呉服新川屋店舗」の登録証と登録プレートの交付式が2月10日に千葉県教育庁で行われ、式に出席した秋谷光昭さんが市教育委員会を訪れ、鈴木昭夫教育長に交付の報告をしました。
呉服の新川屋は、流山市加6丁目1305番地。大工の土屋熊五郎によって明治23年(1890年)に建築されました。もともとは弘化3年(1846年)、江戸・日本橋の新川で酒などを扱う商店として創業し、初代・秋谷平兵衛から数えて7代目。3代目の秋谷忠七が生まれ故郷の流山に帰って「太物商」の看板を出し、今の建物を創ったそうです。土蔵造り2階建ての正面は黒漆喰造りで、屋根の北側に恵比寿様、南側に大黒様の鬼瓦が備えられ、商売繁盛を祈願しています。
流山の広小路地区は、かつては土蔵造りの商家が多く見られたが現在では、その形式を残している建物はほとんど残ってなく、地区を代表する貴重な歴史的建造物のひとつと言えます。 千葉県内では、58番目、流山市では初めての登録有形文化財(建造物)となりました。店主の秋谷光昭さんは、「祖先が残してくれた大切な建物ですので、国の登録有形登録文化財に登録となったことを機に大切に保存したい」と話していました。
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