平成17年2月13日(日曜日)、博物館で開かれている「流山の昔をさぐる 発掘情報2005」の会場で、発掘を担当した市学芸員によるギャラリートークが行われました。
この日、ギャラリートークは3回行われましたが、各回とも会場には約30人の考古学ファンが集まり、遺跡や出土遺物の詳しい解説のほか、発掘調査の苦労ばなしなどに耳を傾けていました。
「室町時代に掘られたという地下式坑(ちかしきこう)って、人が地下で暮らすためのマンションみたいなものだったのでは?」、「貝塚に残された大量の貝殻はどこから運ばれてきたの?」、「流山の三輪野山の地で出土したヒスイは、昔の人はどこからどうやって手に入れたのか?」など、とても専門的な質問も多く、学芸員も答えに苦慮する場面もありました。
参加された方からは、「見るだけでは分からない出土品の詳しい使い方なども、説明を聞いて理解でき楽しくなりました」とか、「縄文時代の人も私たちと同じような貝を食べていたことが実感できました」、「自宅の近くで発掘が行われていたなんて知りませんでした。今度は発掘現場を見てみたい」などの声がありました。
今回の展示会では、全国でも3例目の発見となる三輪野山貝塚の階段を伴う道路状遺構から出土した遺物や斜面貝層の断面、小谷貝塚の縄文犬の骨、西平井根郷遺跡で発見された鎌倉時代の鏡など、貴重な展示物が数多く展示されています。
主催の生涯学習課では、「ひとりでも多くの方に発掘調査に興味を持ち、流山の歴史を理解していただければ」と話しています。
展示会は2月27日まで実施。次回ギャラリートークは2月26日(土)の10時・13時・15時の3回を予定しています。自由に参加できますので、ぜひ、この機会に専門の学芸員の解説を聞きながら流山の昔を探ってみませんか。
問い合わせ 生涯学習課 電話7150−6106
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