平方にお住まいの白石己代蔵さんの彫った仏像や七福神が、地域で話題になっています。近所の方やうわさを聞きつけた人が、たくさん作品を見に来ているそうです。75歳になる白石さんは、戦後すぐに16歳で大工となり3年前まで何十棟もの家屋を手掛けてきました。今は、息子さんに後を任せていますが、簡単なリフォームなどは自分で引き受けている・・・と現役宣言。
彫刻は、67歳になってから始め、これまでに仏像や七福神など約30体を彫ったそうです。気に入ったものは、ご近所や親類などに差し上げたりもしていて、嫁に出した気分と話していました。1日に3時間ほど彫って、1体仕上げるのに約3か月かかるそうで、自分で廃材を利用して造ったという離れが仕事場。彫る時には、無心で集中して彫るので1日3時間が限度。使う彫刻刀は約50種類。完成した作品はどれも表面がツルツルですが、決してサンドペーパーなどは使わず、すべて彫刻刀で仕上げます。夢中になると今でも彫り過ぎる失敗をすることも。でも、その失敗をうまくカバーするのもまた技のひとつでもあるそうです。
彫刻を始めたきっかけは、と尋ねると「やっぱり木が好きだし、物を作り上げることに魅力を感じる」と語ってくれました。彫刻の他にも、盆栽や庭木、家庭菜園と、趣味はすべて何かを作ること。とても元気そうな白石さんですが、健康の秘訣は晴耕雨読。晴れた日には、外で野菜作りや庭木の手入れをすることが多いそうです。
3年前から手掛けた七福神を昨年暮に作り終え、更にひとまわり大きな七福神づくりに挑戦中。今は、大黒様を彫っていて仕上げの段階まできていました。彫刻刀を手にした白石さんは、まるで木に魂を入れているよう、とても迫力がありました。
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