平成17年3月24日(木曜日)、市役所で千葉大学園芸学部による新川耕地保全再生戦略の発表会が行われ、約50人の同大学関係者や市役所職員が学生の研究成果などを学びました。昨年夏、千葉大学と流山工業団地で産学連携事業が行われた際に、同大学知的財産本部を介して多くの先生方と市との情報交換が活発になり、秋には、園芸学部自然科学研究科都市環境デザイン学研究室への提起が行われ今回のプレゼンテーションとなりました。
3年生・後藤祐士さんの「新川耕地景観ガイドライン」では、夕日など豊富な写真を見せながら、イルミネーションなどを規制して、星の見える素晴らしい景観を保全したいと訴えました。同じく3年生・若林沙織さんの「流山市新川耕地有効活用計画〜農の生むつながり」では、地権者自らが農地のポテンシャルを高めるために農業法人をつくって農地を貸し出すなど、構造改革特別区域法の認定や園芸療法なども視野に入れながら、市民農園のブランド化なども大切ではないかと強調しました。中国からの留学生・谷光燦さんの「流山新川耕地有効活用計画方案概要」では、全国最大規模の四季の花々が見られるフラワーパーク「花海」構想など、壮大なスケールのアイデアが提案されました。
大学院生・溝杭恵子さんの「新川耕地の現地勢の友好的な利用法」では、流山市が、近世において小金牧という幕府の牧場だったことからフィールド・オブ・ペガサスという乗馬療法なども視野に入れた案が発表され、実際に事業として採算がとれるか試算もしたという経過などが紹介されました。同じく大学院生の中橋英雄さん、堀尾悠介さん、山根尚文さんグループの「株式会社による農業経営を軸とした新川耕地再生プラン」では、実際に株式会社で農業を展開している先進地事例を紹介しながらその可能性などを発表しました。
当日は、「野田松戸有料道路の一般道路化と沿道ランドスケープ形成」をプレゼンテーションしてくださって、今回、発表された学生の指導をされた木下剛助教授をはじめ、千葉大学から知的財産本部研究推進部長・理学博士・産学連携コーディネータの野崎努客員教授、工学部の宇野求教授、環境健康フィールド科学センターからも3名の先生方が参加され、学生や市職員と活発な意見交換が行われました。約2時間30分の発表会に参加した井崎市長は、「若い感性に基づいた直感的な提案で夢があって素晴らしい。実務レベルでは、地元の事情が解れば解るほど箱庭的な発想に陥りがちだが、きょうは素敵な発想をたくさんいただきました」と謝意を伝えました。
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