博物館では、市民の皆さんに郷土の歩みを知っていただこうと、「流山市史・通史編2.」と「流山の醸造業2.(本文編)」を刊行し、平成17年4月1日から頒布します。
『流山市史・通史編2.』
『流山市史・通史編2.』は、平成12年に刊行した『流山市史・通史編1.』に続くもので、幕末から市制施行した頃まで、流山市域の歩みを概観したものですが、そこには郷土流山に暮らし郷土のことを考え真摯に生きた先人たちの姿がつづられています。
本文は行間を広くし、太目の書体を使うなど、見やすさにも、博物館ならではの工夫が凝らされています。また、近現代編では法律などが頻出してきますが、その法律が定められることになった社会的背景や、法律が施行された結果などにも言及して、時代の流れを判り易く記述しましたので、郷土史にはじめて触れる方でも充分にご理解いただけます。
【主な内容】 幕末明治維新の流山、葛飾県から千葉県へ、近代政治の確立、学制の精神、産業と経済の発達、交通の発達、憂国の陰で、 治安機構、社会福祉、保健衛生、教育改革とその実施、都市型農業への歩み、江戸川町から流山市へ
○ 体裁=B5判(2段組み)・938ページ
○ 頒価=2,500円
○ 頒布開始日=4月1日
○ 頒布場所=流山市立博物館
『流山の醸造業2.【本文編】』
流山といえば「みりん」、「みりん」といえば流山、と江戸時代後期から現在もみりんは流山の特産品です。流山では享保年間頃から酒造業が始まり、江戸川を利用して大消費地江戸の町に出荷できる利便性も手伝ってか発展していきます。安永2年には流山でもみりんが作られ始め、新製品の白みりんが誕生したのが文化11年、江戸で評判をとり、その後明治6年に開催されたオーストラリアの万国博覧会で堀切紋次郎の「万上」と秋元三左衛門の「天晴」に有功賞牌が授与されるなど国内外の展覧会で賞をとり、流山みりんの名声は全国的になっていきます。
博物館では、このようなみりんをはじめとする流山での酒や醤油・味噌の醸造業の歴史を、古文書などの資料を元にまとめ、流山市立博物館調査研究報告書22として刊行します。かつて流山といえば、みりん工場の煙突と蒸留塔が象徴でした…そんな懐かしい昭和時代の写真もたくさん掲載しています。
○ 体裁=A4判・134ページ
○ 頒価=1,150円
○ 頒布開始日=4月1日
○ 頒布場所=流山市立博物館
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