東武野田線初石駅で、季節の使者・ツバメが営巣し、利用客の皆さんが足を止めて、愛らしい姿に目を細めています。明治44年、県営軽便鉄道として開設されたという古い歴史を持つこの駅は、江戸時代に新しく開墾された農村地帯であったために、この辺一帯は「青田新田」・「初石新田」と呼ばれていましたが、「新田」をとって「初石」と命名された、開設当時からの名前を持つ歴史ある駅です。駅員さんのお話では、いつごろから営巣するようになったか記録はないそうですが、利用者の皆さんには毎年お馴染みの光景。
駅員さんも「糞が利用客の皆さんに落ちては大変」と、巣の下に受け皿となる板を取り付け、「頭上注意。ツバメの糞にご注意ください」と毎年、恒例行事のように注意書きの設置などをしているそうです。ツバメは、もっとも親しまれている野鳥のひとつ。しかし、最近では、「ツバメがめっきり少なくなった」とか「巣がカラスによく襲われる」とか、ヒバリなど身近な場所に生息している鳥も減ってきていると指摘されている昨今、ちょっとうれしい話題です。
毎年この季節になると、遠く東南アジアから子育てのため日本に渡って来るツバメ。燕尾服といい、軒下に泥で巣を作ることといい、昔からなじみのある野鳥です。子ども連れのお母さんは「毎年、4月になると駅周辺をツバメがスイスイ気持ちよさそうに飛び交います。子どもにヒナが成長して飛び立つのを見せてあげたくて、電車には乗らないのですが駅には毎日見に来ています」と語っていました。
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