平成17年5月31日の夜、保健センターで「子どものけいれん」についての講演会が開催されました。この講演会は福祉や教育の枠を越え、障害児をトータルに支援する共通理解と自己研鑽を図ってもらうため、流山市医師会(佐藤憲尚会長)と流山市の協働により実施されたものですが、医師や仕事帰りに参加した公立、私立保育園の保育士、小中学校、養護学校の教師、保健師、看護士など105名の参加がありました。
今回のテーマは「子どものけいれん」。講師の小児神経科・内藤春子医師は、国立小児病院の小児神経科に長年勤務され、現在は流山市で実施しているつばさ学園の療育相談も担当され、心身の発達に心配のある乳幼児の診察相談にあったっていらっしゃいます。また、難病の子ども支援全国ネットワークや在宅の重度心身障害児の訪問医療事業等でも活躍されている先生です。講演では「けいれん」が何故起きるのか、そのときどうしたらよいのか、けいれんを起こしたときの対処法など現場で働く参加者にとってより身近な内容に、皆さん熱心に耳を傾けていました。
小児神経科医として長年にわたり治療に携わっていらした先生の症例をあげながらのわかりやすい講義、学校、保育園等集団の場で発作を起こす子への対応、周りの理解で、学校行事、修学旅行、スポーツ、楽しい行事への参加など十分な理解をもってあたってほしいとの話でした。講演が終わったあとも、助産師、保育師、教師等それぞれの現場で直面した事例についての質問が数多く出され、実り多い講演会でした。
講演後、佐藤医師会長は、「今日の講演で得た知識をぜひ、現場に生かし、もし、けいれんを起こしたときには決してあわてず、対応してほしい。時代は少子化を迎え、子どものひきつけを見る機会も少なくなっているかも知れませんが、正しい知識があれば、対処できると思っています。これからも、医師会と流山市が力をあわせ、わかりやすい講演会を開催し、底辺を広げていきたい」と呼びかけました。
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