平成17年7月9日(土曜日)、文化会館で、子どもサイエンスクラブが行われ、20人の小学生が線香花火づくりに挑戦しました。科学離れや体験不足が指摘されている子どもたちに科学の楽しさをと、公民館が主催した土曜日の親子体験学習のひとつ。公民館では、学校週5日制を受け、親子で楽しく体験学習できる場をと、親子米づくり教室や親子野菜づくり教室などを土曜日に開催していますが、今回は科学実験や工作の楽しさを実感していただこうと企画したものです。講師は、市内にお住まいの科学の高校講師で、流山市青少年相談員や東京理科大サイエンス夢工房などの活動を通して、地域で科学の楽しさを広めている山川幸子さん。
この日は、夏の風物詩、線香花火の仕組みを知って、実際に作って花火に火をつけて楽しもうと科学工作に挑戦しました。銅やアルミニウム、金など身の回りにある金属の例などをあげてから、花火はそういう金属の仲間が燃えた色であると説明。実際には銅、ストロンチウム、バリウムの水溶液を紙にひたして火をつけてガスの燃えた色と炎の違いを確認。
いよいよ子どもたちによる花火づくりでは、硝酸カリウム10グラム、硫黄3グラム、炭素4グラムを薬包紙に乗せて秤ではかってフィルムケースに入れ、左右に軽く振ります。ここに塩化カリウム2グラムを入れ静かに振って、2センチ幅に切った半紙に乗せて絞るように細長く包み込んだら線香花火のできあがり。今回は、保護者の皆さんも数多く詰め掛け、「私は口を出さないようにガマンするのが大変だけど、パパは手を出さないようにガマンするのが大変みたい」というご両親も。東小学校の4年生の長女と2年生の長男が参加して、1歳6か月の次女も連れてご家族でいらしたという小出昌男さんは、「土日の空いた時間に家族で行ける場所というのは、近くのショッピングセンターなどに限られがちですが、こうした家族で参加して楽しく学べる機会は、市広報紙やホームページをチェックしています。花火は身近だけど、子どもに仕組みを聞かれても答えられないし素晴らしい企画」と賞賛してくださいました。
夢中になって火薬を詰めている子どもに「どんな気持ち?」と尋ねると「とっても楽しい。おもしろいよ」。火薬の詰め方を工夫したり、量を加減したりと、自分なりに考えながら、どうしたらきれいな花火ができるのか試行錯誤で挑戦してる姿がありました。残った火薬は家に持って帰り、自宅で作ってみようとみんな喜んで迎えにきた保護者の皆さんと一緒に帰って行きました。公民館では、夏休みの8月18日(木曜日)と19日(金曜日)の2日間、同じ会場で子どもサイエンスクラブ「ペーパークラフトでミニ天文装置をつくろう」を開催するのをはじめ、7月28日(木曜日)〜30日(土曜日)まで東京理科大学野田キャンパスに宿泊し、科学の実験や工作三昧の2泊3日を親子で体験する夏休み体験教室も開催します。
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