「私たちは明るく朗らかに仲良く交わり老の孤独を避けましょう」…そんな県民老人憲章の唱和で始まった水仙の会。7月25日(月曜日)、南流山自治会館では、地域の高齢者が定期的に集う水仙の会が行われました。「子どもが高校を卒業して、子育ても一区切り、私たちも地域に貢献したい」と活動を始めたのが11年前。「2〜3人で始めたものが口コミで広がって、まさかこんなに大きな会になるとは思わなかった」と初代会長の荒井公子さん。いまでは、参加者の顔色を見ると体調まで分かるそうです。
この日は、約50人の高齢者が参加し、ストレッチ体操や老人憲章の唱和、みんなの歌の合唱、カラオケ、終戦60年目の夏ということで「ほたるの墓」のビデオ鑑賞、市民音頭などを楽しみました。みんなの歌では、「ワッハッハの歌」という会のオリジナルテーマソングも合唱していました。3代目会長の多田明江さんは「自治会の応援もあって開催できます」と目を細めます。阿部正夫自治会長は「お年寄りは家に引きこもらないで、こうした会にどんどん参加してほしいが、男性が少ない」と男性の地域デビューの難しさを心配しています。
同自治会館は、毎週月曜日が地域開放日。「そこにいけば誰かがいてお話ができる」という交流の場、憩いの場として自治会館のサロン化を図っています。今月は、夏祭りと重なったため25日でしたが、水仙の会は毎月第3月曜日の10時から行われています。参加者からは300円の会費をいただき、不足分は自治会費から補助を得て運営しています。仕出し弁当のほかに、水仙の会の皆さんの手づくりによるお味噌汁や酢の物などがサービスされました。今回は、暑気払いとして歌や踊りが披露されましたが、普段は童謡や民謡、浪曲、フラダンス、琉球舞踊なども行われているそうです。
幼稚園が夏休みなのでお孫さんと一緒に参加されたという山賀和子さんは、「広島から流山に転居して4年。こうした場で地域に友達ができて助かります。里帰りしていたのですが、水仙の会の開催日に間に合うように帰ってきました」と語ってくださいました。同自治会では、毎月300円の自治会費のうち8%が「各団体援助」としてこうした会にも支出されています。数人の先駆者が米や野菜を持ち寄って手弁当で活動を始めて11年、いまでは約25人のボランティアさんがさまざまな特技やアイデアを持ち寄って地域に密着した息の長い活動を展開しています。
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