平成17年8月20日(土曜日)、森の図書館で「ビデオを見て平和を語る会」が行われ、多くの夏休み中の小学生や保護者の皆さんが平和の尊さを学びました。ビデオは「消え去らぬ傷あと火の海・大阪」。昭和20年、大阪に住んでいた人々が無差別な空襲によって、多くの尊い命を失った史実に基づいて、二度と不幸な戦争を繰り返してはならないと訴える平和教育のアニメーション映画に、子どもたちも真剣な眼差しでスクリーンに見入っていました。
ビデオを見終わってからは、市内にお住まいの斉藤芳子さん(75)が戦争体験の講話を行い、自身が体験した戦時中の軍国主義教育や空襲の怖さ、学徒動員での体験、食糧不足などを通して戦争の怖さを訴えました。また、戦後の体験にも触れ、終戦の混乱や貧困、民主主義と自由教育がもたらされた際の戸惑い、戦没者の家族の様子、平和の尊さなどを語りました。
昭和4年(1929)に当時の流山町に生まれた斉藤さんは、流山国民学校を経て国府台女学院に学びましたが、学徒動員で川崎で働いている際に空襲で工場を焼かれ、必死に逃げ回り、友人を亡くした体験などを紹介し「ビデオの舞台は大阪でしたが、戦時中は日本中が同じように悲惨でした」と語りました。会場となった森の図書館は、北部市民プールと隣接していることからプール帰りなどでお父さんと一緒の参加も多かったのですが「私たちの時代は父親は戦場に行っていたので父親との触れ合いの思い出がない」と、平和の尊さを強調しました。平和都市宣言をしている流山市では、8月15日には、市民の皆さんからお寄せいただいた折鶴6万8千羽を広島平和記念公園にお届けしたのをはじめ、市役所ロビーでは原爆ポスターや、今春江戸川底から回収された旧陸軍の機関銃や銃剣などを展示(8月23日まで)し、戦争の怖さや平和の尊さを訴えるさまざまな平和施策事業を展開しています。
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