平成17年10月5日(水曜日)、流山市商工会館で流山フィルム・コミッション設立記念フォーラムが行われ、約150人の市民がロケなどによるまちの活性化や可能性を話し合いました。フィルム・コミッションは、映画撮影などがスムーズに行われるための手続きや手配、ロケ地の情報提供などを行い、市内での映像制作を支援、文化活動の振興や経済効果など地域の活性化を図ろうというものです。
当日は、地域活性プランニング一代表取締役の藤崎慎さんによる基調講演「ロケ地を観光の目玉に!映画・ドラマ・CM撮影を使ったまちの活性化」をはじめ、南流山中学校で撮影された映画のメイキングビデオや江戸川台小学校で撮影されたテレビコマーシャルなどを視聴。第2部では、日本観光協会の古賀学調査企画部長をコーディネーターに、湘南藤沢フィルム・コミッション委員会・杉下由輝会長、流山フィルムワークス・武田正光代表、井崎義治流山市長、そして基調講演の藤崎さんをパネラーに「ロケ応援団設立によるまちの活性化とその効果」と題したパネルディスカッションが行われました。
基調講演では、「大河ドラマの舞台だ、寅さんが来たということで、そのときだけ盛り上がっても、一過性で終ってしまいます。エキストラで映画に出られる、知ってる場所が映画の舞台になる、有名人に会えるかもしれない、そんな“楽しいことは住民参加”という姿勢でないと長続きしません」と地域で楽しむことを勧めてくださいました。また、古賀学さんは、「レインボーブリッジなどで映画が撮れないのは、都や警察の許可の問題ではなく、一般の方々がクラクションを鳴らして怒るからです。道路工事や祭なら交通規制も受け入れますが、映画制作では受け入れてもらえないのは文化芸術活動に対する理解の問題ではないか」と問い掛けました。
杉下由輝さんは、「市役所を警察に見立てた撮影でパトカーが駐車していると“市で不正事件があったのでは!”と言われた時代もありましたが、フィルム・コミッション活動3年目の今は“今日は何の撮影?”と言われるまでに定着しました」と継続の必要性を強調されました。また、武田正光さんは、10月14日から16日まで行われる東葛映画祭に触れ「いつかはカンヌ映画祭のように世界中の映画がこの地域を目指すようにしたい」と語りました。井崎市長は、「小学校で行われたCM撮影でも、1日200食ものお弁当が市内で購入されました。ロケなどによる経済効果も大切ですが、流山のよさを市民の皆さんに再認識していただけることにもなると思います」とフィルム・コミッションに対する期待を語りました。
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