平成17年10月10日(月曜日)〜14日(金曜日)の4泊5日、文化会館で、通学合宿「ながれやま子ども宿“めだかの学校”」が行われ、20人の小学生が公民館で共同生活を送りながら通学する体験学習を楽しみました。昨年度、2泊3日で初めて行われ、好評だったことから、今年度は4泊5日と拡大しました。食材を買って、食事を作って、食べ、入浴して、布団に寝て…普段何気なくしている生活が、実は、保護者にしてもらう日常に流され、小学生自身はほとんど無意識な受け身の毎日。生きる力を育む教育の必要性が叫ばれている中、公民館では、5日間ですが、非日常の中で少しでも子どもたちに自信を持ってもらい、たくましくなってほしいと企画されました。
参加者は、公募で集った小学校の4年生と5年生20人。この学校を運営したのは、公民館を拠点にした活動をしている人々で組織した「めだかの学校実行委員会(橋本勝美実行委員長)」の皆さん。さらに市内にある江戸川学園総合福祉専門学校で児童福祉を学ぶ学生も参加。内容は中央公民館(文化会館)に泊り、自分たちで食料を買い、作るなど、家にいたら親に頼っている部分を子どもたちが自分たちで考え生活する体験学習。
夜は近所の家で「もらい湯」体験。初日となった10日は、路線バスに乗って市内唯一の銭湯「江戸川湯」に。2日目からは、「もらい湯ボランティア」の地域の方々の家を2〜4人のグループに分かれて訪問しました。協力してくださる家に公民館で事前に依頼しておき、決められた家に地図を見ながら訪問して、入浴させていただくもの。一昔前のご近所付き合いならごく普通の光景ですが、子どもたちはもちろん、ボランティアで付き添った学生も初めての体験でした。
ことしは、流山消防署の宿直署員用のお風呂も借りましたが、お風呂上りに救助工作車の中などを見せてもらって興奮気味の男の子も。消防職員の中には、宿直明けを利用してボランティアとして参加し、署に仕事で泊まった翌日に、公民館でボランティアとして泊まるなど、地域に支えられた事業です。ネーミングのめだかの学校とは、童謡の歌詞から“誰が生徒か先生か”と、「教えられえる側」と「教える側」が常に入れ替われる“相互学習”であり社会教育の原点を示すと命名されました。実際に「子どもたちには教えていただきました」と語る学生ボランティアもいました。
夜は、疲れから体調を崩す児童もいて、職員が一晩中、付き添ったり、興奮して眠れない子がいたり、おしゃべりが過ぎて宿題が終らない子がいたりと、テンヤワンヤの4泊5日でした。朝は、部活の朝練習のある子のために7時に出発するチームや7時半のチームなどに分かれボランティアが引率して登校しました。途中、流山北小の田頭校長や井崎市長らも激励に駆けつけました。野菜が足りないのでは…と、生野菜を差し入れてくださる方や、無味乾燥な公民館の机で食べるのでは…と、野の花を摘んで各テーブルに飾ってくださる方など、多くの人々が集う公民館ならではの光景も見受けられました。
なお、この模様は、地元ケーブルテレビの「コアラテレビ」の人気番組「スクールウオッチ633」で、10月24日(月曜日)から放送されます。放映期間は月曜日〜日曜日計7日間22回(週1回更新)で、放映時間帯は、月・水・金が10:00/15:15/18:30/23:30、 火・木が10:45/20:30/24:30また、土曜は10:10/17:15、日曜は14:10/22:00にそれぞれ再放送があります。ぜひ、ご覧ください。
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