流山市では、つくばエクスプレス開業を機に、環境共生型都市開発手法「グリーンチェーン戦略」を、来年度から実施する計画を進めていますが、10月20日、三井生命研修センターで、その具体化を検討する研究会、設立記念シンポジウムが有識者を招いて行われました。
流山グリーンチェーン戦略は、つくばエクスプレス沿線の区画整理事業で失われた自然を取り戻すと共に、緑化でヒートアイランド現象を抑制する街づくりを目指そうというものです。市内のTX沿線は大規模な宅地開発などが行われており各開発事業のヒートアイランド抑制型緑化の質と量を評価し、優良事業には特典付きのグリーンマークを交付していこうというもの。
シンポジウムでは、井崎流山市長のグリーンチェーン戦略の説明に続き、首都大学東京教授で大都市におけるヒートアイランドの研究を続けている三上岳彦さんが「都市内大規模緑地クール・アイランド効果」と題した講演を行いました。三上さんは、東京の新宿御苑を例に取り、その周辺部には、緑による冷却効果があると説明し、流山市でも樹林地の保全や市街地での大規模緑地や水路の配置などでクール・アイランド効果が期待できると説明しました。
また、NPOエコロジー住宅市民学校や環境省「都市緑地を活用した地域の熱環境改善構想検討会」委員などで活躍されている甲斐徹郎さんが「緑を活用したWIN−WIN戦略」と題した講演を行いました。緑を活かして豊かなまちをつくっている地方の具体例や木々に囲まれた快適な住宅の実例などを示しながら、そこに住む人も、地権者も、事業者もみんなが得をするまちづくりを提案しました。
その後、行われた流山グリーンチェーン戦略研究会設立総会には、民間企業や学術団体などから約150人が参加。研究会では、今後定期的に会合を開きながら、具体的な取り決めを検討していく予定です。
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