平成17年10月30日(日曜日)、文化会館で餅つき大会が行われ、約70人の家族連れの皆さんがつきたてのお餅を賞味しました。このお餅は、親子米づくり講座の最終回「収穫祭」として行われたものです。公民館と市民環境フォーラム・流山の共催で春から行われてきた親子米づくり教室は、学校週5日制を受け、週末に家族で一緒に収穫の喜びをと行われている親子自然体験学習シリーズのひとつです。
5月7日(土曜日)に冷たい雨の中で田植えを行い、炎天下の草取りなどを経て、9月10日(土曜日)にうるち米を、9月24日(土曜日)に餅米をそれぞれ稲刈りしました。餅つきの指導をしてくれたのは、田植えからずっと農作業指導をしてくださった吉田篤さん。初めて杵を持つという子ばかりでしたが、吉田さんの手ほどきで20キロの餅米をつきました。
ついたお餅は、参加者や市民環境フォーラム・流山の農部会の皆さんが中心になってきなこやあんこ、醤油、からみ餅、お雑煮などにして早速、試食会。大門絵美さんは「田んぼに入るのも初めてでしたが、これを機会に公民館の親子科学教室なども知り、親子での活動の幅が広がって素敵な半年間でした」と、また、小林久美子さんは「楽しそうに見えた田植えは、やってみると冷えるし、台風の進路も気になるし、田んぼの中にいろいろな生き物がいることも知って、勉強になりました」とそれぞれに感想を語ってくれました。
今回の講座は、一連の米づくり過程を体験し、日本人の主食である米がどのようにできるのかを学ぼうと行われました。化学肥料や農薬を使わず、田んぼの中の動植物も観察し、家族で自然体験を楽しみながら環境や農業についても考えようと半年がかりで開催したものです。新川耕地でうるち米用に826平方メートル、餅米用に152平方メートル、合計約10アールを借りて、手植え、手刈りで行いました。
今回、農作業指導にあたった吉田篤さんは、これまでも「帰農人」というメール配信や手刷りの印刷物などを通して農業の大切さなどを訴えてきましたが、こうした5年間のメッセージを一冊の本にしようという企画がもちあがり、11月末頃には、流山2丁目の崙(ろん)書房から「流山百姓日記」というタイトルで出版されることになったそうです。この本は、同出版社の人気シリーズ「ふるさと文庫」として出版される予定で、今回の親子米づくり講座のことにも触れているそうです。
ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ