平成17年11月6日(日曜日)、江戸川台福祉会館で人形演劇の創作集団「劇団パペットジャングル」の「語り・人形芝居の夕べ」が公演され、多くの愛好者が等身大の手づくり人形が演じる民話の世界を堪能しました。この日の演目は、陸奥に伝わるおぞましくも無常な一条蓮華作「安達ケ原・鬼婆奇譚」と、山で生きる年老いた天狗と里に住む2人の老人の生き様を描いた市村英明作「天狗と茂平・譚」。
劇団パペットジャングルは、さわやかちば県民プラザで平成14年度に半年間開催した人形劇ワークショップの受講者有志が終了後も人形演劇活動を続けていこうと劇団を結成し、駒木台福祉会館や同県民プラザを活動拠点としてスタートし、いまは30代から70代とメンバーにも幅がでてきています。
自分たちのものの見方、感じ方、考え方、思いなどを人形という素材を活かして表現し、子どもから高齢者まであらゆる人たちに観ていただける舞台作品創りに挑戦しています。代表の小泉澄眞子さんは「子どもが幼稚園のときに“人形劇団たんぽぽ”というサークルを作って息子たちに見せたのですが、その子も40歳を過ぎまして、いまはこうして子どもも大人も楽しめる人形演劇に取り組んでいます」と語ってくださいました。
顧問の市村英明さんは、この劇団の名付け親でもありますが「静かで神秘的と言われる“森”に比べると、“ジャングル”はアクティブで、そこに住む生き物たちは、それぞれの個性を生かしながら共存しています。森にメルヘンがあるように、ジャングルにはロマンと冒険があります。“パペットジャングル”は、その名の通り、人形たちが集まってロマンと冒険を楽しみながら生きる世界」と命名の由来を教えてくださいました。
大きな人形は、1体を顔と右手、左手、足に分かれ3人がかりで演じ、物語は語り部が読み上げます。人形劇というと幼児向けのかわいいものを思いうかべがちですが、パペットジャングルの人形は文楽や浄瑠璃のような雰囲気を持っています。人形が大きいので表現力があり、広い場所で一度に多くの方々に観ていただけるのが魅力です。来年8月27日には、他の人形劇団も誘ってさわやかちば県民プラザで公演を行いたいと早くも次の準備に追われています。活動に関心のある方はお気軽に小泉代表電話番号7152−5820へ。
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