平成17年11月9日(水曜日)、歌手で作曲家の木村弓さんが、平和台保育所(高橋初江所長)を訪れ、乳幼児や保護者に楽しいひとときを過ごしてもらおうと素敵な歌声を披露してくださいました。同保育所の父母会が主催し、木村さんを招いたもので、保育所の児童や保護者、職員ら約200人を前に小さなホールながらプロの音響技師も入った本格的なコンサートで会場を魅了しました。
木村さんは宮崎駿監督のアニメ長編映画「千と千尋の神隠し」(スタジオ・ジブリ)の主題歌「いつも何度でも」の作曲・歌で知られる音楽家です。今年度から音楽の教科書に唱歌や童謡がかなり復活しましたが、言葉が難しいなどの理由で一時は教科書から激減した唱歌や童謡が、日本のよさを見直し国際理解に役立つ、高齢者と子どものコミュニケーションを図るのに役立つといった声に押され見直されています。そうした中、昨年、ニューアルバム「浜辺の歌」を制作し、「もみじ」「早春賦」「里の秋」「夏の思い出」など懐かしい日本の歌17曲を歌い好評を得ている木村さんは、この日も、「里の秋」やわらべ歌の「たまりや」、「げっくりかっくり」などを披露しました。
木村弓さんは、大阪生まれで、高校1年のとき、神戸女学院からアメリカへ単身留学。現地の高校を経て、カリフォルニア州立大学に進学。フィリップ・ロレンズ、エナ・ブロンスタイン等に師事しピアノを専攻。帰国後、声楽家を志望するが脊髄を害し歌を一時断念。1988年、ドイツの竪琴ライアーと出会い、独自のスタイルの弾き語りを確立。全国でコンサート活動を展開中です。2001年、宮崎駿監督作「千と千尋の神隠し」の主題歌として自ら作曲した「いつも何度でも」を歌い、その年の12月、流山市文化会館で行われた公民館主催の家庭教育講座で地元小中学校の吹奏楽部や合唱部の児童・生徒に混じりゲスト出演。客席も総立ちで「ふるさと」を大合唱。その2週間後、日本レコード大賞金賞を受賞。紅白歌合戦にゲスト出場。2002年、第56回毎日映画コンクール音楽賞、日本アカデミー賞主題歌賞を受賞しました。
昨年は、スタジオ・ジブリの「ハウルの動く城」主題歌「世界の約束」を、日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんが作詞、木村弓さんが作曲。山田洋二監督の「下町の太陽」以来の映画主題歌という倍賞千恵子が歌ってヒットしました。今回のコンサートでも、「世界の約束」や「銀のしずく」などのオリジナル曲も披露。また、映画主題歌の「となりのトトロ」や「さんぽ」、そして「いつも何度でも」では園児や保護者も一緒に大合唱となるなど手拍子もにぎやかに会場が一体となって10曲を聴かせてくださいました。
会場に駆けつけた井崎市長とは、昨年5月に木村さんが市長室を訪問してミニライブをしてくださって以来の再会となりました。井崎市長は、コンサート中にすっかりなついてくれた幼児を抱いたままあいさつに立ち、「TXによって横浜の事務所と流山のご自宅が近くなったので、もっと地元でコンサートをしてください」と呼び掛けました。木村さんは、忙しいコンサートや録音などの合間をぬって、毎年、市内でこうしたコンサートの招きに応じて地元ファンに喜ばれています。
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