平成17年11月27日(日曜日)、市文化会館で定年退職後、地域でどう生きるのか、地域デビューをどう果たすのかなどをテーマに講演会が行われました。市民主導のまちづくりで先駆的なコミュニティ活動を展開している茨城県日立市の伊藤智毅さん(政策フォーラム茨城副代表)を講師に、コミュニティの醸成や市民活動のあり方などを約270人の皆さんが学びました。
講演会は「私のまちはわたしがつくる〜みんなでつくろう新たなコミュニティ」と題して行われ、市民主導の地域づくりの重要性などを学びました。また、地域づくりには、あらゆる分野での男女共同参画の一環として、男性の地域活動への参加促進、とりわけ定年退職を控えた男性における「地域参画デビュー」が必要と強調され、きっかけづくりとして、「うまい酒を飲んで地域の友達づくり」、「定年後の生活設計アイディア会議」、「昼食会調理ボランティア」などの事例が紹介されました。
伊藤さんは、経済の停滞や少子高齢化など、私たちをとりまく環境の変化に対応するため、行政や民間企業だけでなく、地域には、新たな担い手が必要であり、それには市民の参画、協働が不可欠であることを訴えました。特に男性の場合は、定年後の地域デビューが難しく、地域で受け入れる場やきっかけをつくってほしいと強調しました。会場に駆けつけた井崎市長も、「2007年は団塊の世代が定年退職をされる年ですが、豊富な知恵や経験を地域に活かす方法をみんなで考えていきましょう」と呼びかけました。
当日はアトラクションとして、「女性のエンパワーメント」の実践者の紹介があり、「伝統文化に生きる女性たち」と題し、流山市茶道親和会の皆様による呈茶のサービスや邦楽の奏者として活躍する金子さやかさんによる筝(こと)の演奏会がありました。金子さやかさんは国内外でのコンサート活動を続けるかたわら、流山市内の小学校における学校演奏会にも協力し、愛用の琴を子どもたちに弾いてもらい邦楽とふれあうことの楽しさを教えています。
一方、流山市茶道親和会は、昭和47年に設立され、現在6流派19人の教授陣と社中400人の文化団体として季節の茶会や文化祭などを開催し、茶道を身近な存在として市民生活の中に広めようと活動されています。
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