平成17年11月27日(日曜日)、港区の品川インターシティホールで「全国小学生食の冒険グランプリ」の表彰式と研究発表会が行われ、八木南小学校がグランプリに輝きました。この大会は、食育の一環としてカゴメ株式会社が毎年行っているもので、ことし13回目。八木南小が挑んだグループ学習部門には、全国から85校、3,268人、152作品の応募があり、同小学校はその頂点に立ちました。
グランプリに輝いたのは、「りりこのウルトラレストラン」。「りりこ」というのは、トマトジュース用の苗木の名前で、同小4年生25人は、苗木を育てるところから始めました。夏休み中も支柱を立てたり、水をあげたりしながら学年全員参加で研究記録をつくるなど総合的学習の一環として取り組みました。収穫したトマトは、冷凍保存して2学期にケチャップをつくりました。
今回のグランプリは、トマトに関する「調べ学習」から、食への関心を高めていった取り組みで、観察のアイデア、その観察から生まれた好奇心が調理にも生かされた点などが評価されました。小島秀代教諭を中心に半年がかりで取り組んだ児童の皆さんは、「みんなで面倒くさがらずに協力して、手際よくできました」と高い評価とパネルのような大きな賞状を受け、喜びを分かち合っていました。
当日は、この大会の審査員でもある赤堀料理学園赤堀博美副校長や学校食事研究会阿部裕吉事務局長、服部栄養専門学校服部幸應校長、カゴメ株式会社喜岡浩二代表取締役社長らによる「子どもたちに伝えたい食の楽しさ」と題したパネルディスカッションも行われました。席上、「戦後日本の食生活は大きく変わり、豊かになる一方で、日本人の体はそれについていけず悲鳴を上げている。特に子どもたちのアレルギーや生活習慣病、体力低下などは待ったなしの状態」であることなどが提起され、未来を担う子どもたちにこれからどのように「食」の大切さを伝えていったらよいのかなどが話し合われました。
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