広島市安芸区や栃木県今市市で小学1年女児が殺害されるなど悲惨な事件が相次ぎ、流山市では、流山警察署や各学校と連携し、パトロールの強化をはじめ通学路の安全対策の見直しなどを図っています。こうした中、「市民ぐるみ子ども安全大作戦」と題した会議が、平成17年12月7日、教育長室で行われました。学校や家庭、地域、関係機関・団体、そして行政、警察などが連携を密にして、犯罪者にスキを与えないまちをつくっていこうと話し合われ、席上、「いまや毎日が緊急事態であり、子どもたちの安全のためには大人が力を合わせることが何より大切」と話し合われました。
当日は、警察をはじめ学校関係者やPTA関係者、自治会関係者、自主パトロール隊などの各種ボランティア関係者、市関係者などが集まり、市民ぐるみの見守りや声掛けを展開して安全で安心して暮らせるまちづくりについて活発な意見交換や情報交換が行われました。会議の冒頭、鈴木教育長は、「この緊急事態に再度、取り組みの点検をし、死角をなくしていきたい」と参加者に呼びかけました。また、市教育委員会では、各小・中学校にヒヤリングして、子どもたちが下校する時間を把握し、問題があると指摘された個所を地図に落とし、月曜日から安全パトロール隊にパトロール強化を依頼、さらに、これから自治会や地区社協への応援要請をしていく方針などが報告されました。
流山警察署の平野生活安全課長は、「一過性のものではなく、地に足が着いたシステムを確立する必要があります。この手の犯罪は年少者を狙う変質者であり、それを知ったうえで守りと攻めの両面から子どもたちを守っていきたい。流山では、各地域で自主パトロールなどをしてくださる自主防犯組織が多く活動してくださっているが、肝心な被害者になる可能性の高い人々に危機感や意識が欠落している場合も少なくない。“学校が悪い”、“行政が悪い”と人任せだけにするのではなく、自分の身は自分で、自分の子は親が守るという当たり前のことをもう一度、自覚して危機意識を持ったうえで、初めて地域のサポートが活きてきます」と呼びかけました。
また、危険個所などの情報をみんなが共有できるように、情報を提供していきたいが、反協力的な一部の人が情報に対して揚げ足を取るような場合もあることや、腕章などで、子どもたちに、安全な人だと一目でわかるような工夫が必要なのではないかといった意見交換が行われました。また、無灯火の自転車で走る子どもたちに声を掛けても「あなたに言われる筋合いはない」と言う子どもたちもいるが、家庭のしつけが悪いとか学校の教育が悪いと言い合っても始まらないので、めげずに子どもたちを見守り、声を掛け合っていきましょうと意見交換がされました。
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