平成17年12月31日の大晦日の夜、西深井の浄観寺では、近隣の多くの方々が交代で除夜の鐘をついて年越ししました。「除夜」とは「旧年を除く夜」という意味で、12月31日の大晦日の夜をいい、この夜、除夜の鐘を108つきます。除夜の鐘をつき、その音を聞くことによって、この1年のうちに作った罪を懺悔し、108の煩悩を除き、清らかな心になって新しい年を迎えると言われています。
「ゴーン」という余韻がある程度おさまってから次をつくため、なかなか時間もかかります。遠くで聞く鐘の音もいいものですが、お寺で間近に聞く鐘の音も迫力があってある種の感動を覚えます。市内の寺院や神社などでは、地域の役員さんたちが作る甘酒などをいただけるところも多く、近所での初詣なども盛んです。
除夜の鐘をつかせてくれる寺院は市内でも数箇所ありますが、今回お邪魔した浄観寺は、江戸時代初期創建の真言宗の寺院で、山号は新龍山。本尊は薬師瑠璃光如来で、境内には、入り口の線刻猿田彦塔、深井小学校跡地の碑などの石造物やイチョウなどの保存樹木があります。また「ながれやま文学の散歩道」のコース内にあります。この散歩道は、利根運河や江戸川低地沿いの斜面樹林を中心に、流山市の代表的景観や流山を特徴づける文化的歴史的遺産を生かした散策ルートです。ご住職の渡会顕さんは「小さなお子さんがついてくださるのが嬉しい」と目を細めて梵鐘を見守っていました。
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