向小金2丁目の香取神社では、大晦日から元旦にかけて、地域の若者たちで構成する「向小金わっしょい会」の皆さんが、参拝客に甘酒やトン汁などをサービス。曇り空で寒さもひとしおのこの夜、防寒着に身を固めた参拝客約800人がトン汁などで手を温めていました。甘酒やトン汁の湯気の向うでは、手を合わせ新たな年に願いや期待を込めていました。
香取神社は、向小金福祉会館の隣にあり、元禄年間(1688〜1703)創建の神社で、旧向小金新田の産土神として地域の人々に親しまれています。境内には水戸街道一里塚の碑があります。神社の前を通るこの街道を、江戸時代には、「水戸道」と呼び、徳川御三家のひとつ水戸藩の城下(現・水戸市)と江戸を結ぶ重要な道でした。
幕府は、日本橋を起点として1里(約4キロ)ごとに街道の両側に土を盛って目標にしました。これを一里塚と呼び、向小金香取神社入り口付近の一里塚は、7番目で日本橋から約28キロの塚となります。塚は昭和16年の道路工事で残念ながら消滅し、昭和62年に碑が建立されました。碑文には一茶が詠んだ「下陰を さがしてよぶや 親の馬」の句が刻まれています。
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