平成18年1月9日(祝日)、文化会館で若者の手づくり成人式「20歳を祝うつどい」が行われ、新成人が門出を祝いました。ここ数年官製の成人式での若者の傍若無人ぶりが問題となっていますが、流山市では24年前から新成人自らの手づくり成人式を続けています。毎年、公募や市内中学校推薦の新成人で構成される成人式実行委員会の運営で行われる手づくりの成人式です。
昭和57年度から行われている実行委員会方式のイベントで、成人式をつくるまでのプロセスを映画化したり、実行委員が取材編集し著名人からお祝いの言葉などを集めた記念誌の発行、はたちの歌をレコーディングしNHKでライブを行うなど若者らしいさまざまな企画を続けてきました。手づくり成人式第1回となった昭和58年1月15日の「二十歳を祝うつどい」では、実行委員が映画「青春の門」の上映をはじめドリンクコーナーや着付けコーナーなどを設置し「仲間がやってる成人式」として好評でした。
ことしの実行委員会(伊藤雅文会長・25人)は、9月9日の第1回目の実行委員会を手始めに、何回もの打ち合わせを重ね、「成人式を単なる通過儀式としてでなく、『みんなが楽しめるように話し合いを重ねています。だから、足を運んでください!』ということを自分たちでPRしていくことが大切」と、イベントの成功に向けて実行委員25人が一丸となって準備を進めてきました。「やっている人の顔が見える成人式を」と実行委員会では、準備段階から市のホームページに会議結果を公表し、「同じ新成人の仲間がつくっている成人式」をアピールしたいと準備してきました。
昨年10月には、正副実行委員長が市長室を訪問し相談したところ「若い感性を信じて思ったとおりやってみては」という井崎市長のアドバイスを受け、かなり大胆な進行を考えたそうです。実行委員の皆さんは、まず、市からの「通知はがき」を楽しいものにしようと、実行委員の残間仁美さんと村井百合子さんの二人が「年賀状などもパソコン万能の時代に、あえて手書き文字とイラストで」と、友達からもらった招待状のような「通知はがき」を作成しました。また、ビデオレターを作成し、記念行事の部で披露しました。各実行委員が卒業した8つの中学校で秋から撮影を続けていたもので、各中学校3分ずつで編集されています。各中学校の当時の恩師に、カメラに向かって、新成人へのお祝いを言っていただくというもの。懐かしい恩師の顔がスクリーンに映し出されると「わあー、変わらないねー」などと歓声があがっていました。
記念品の予算を削減して、抽選会の賞品に回した実行委員会では、図書券やディズニーランドのペアチケットなどを、受け付けで渡した番号で抽選し、最後まで参加者を飽きさせない工夫を凝らしました。また、抽選にはずれた参加者には、市が、流山グリーンチェーン戦略を打ち出し、都心から一番近い森の街を目指していることから、実行委員もこうした動向に応え会場に「グリーンチェーンコーナー」を設置し、市の花つつじや市の木つげの苗木、花の種の無料配布などを行い、「抽選に外れた人は自由にお持ち帰りを」と呼びかけました。今年の対象者は、昭和60年4月2日〜同61年4月1日までに生まれた若者で、市内では、男性937人、女性842人、計1,779人が新成人となりましたが、当日の参加者は、男性629人、女性596人、計1,225人で出席率は男性67.13%、女性70.78%、計68.86%でした。成人となられた皆さんおめでとうございます。
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