平成18年1月10日(火曜)から市内の各小中学校では新学期が始まりましたが、八木北小学校(野口浩校長)では翌11日(水曜)、CAP(Child Assault Prevention=子どもへの暴力防止プログラム)の教職員向けワークショップなどが行われました。昨年末に続いた小学生女児の悲惨な事件などを背景に、学校として暴力にどう対応するかが課題になっている中、教職員が、暴力から自分を守る方法を子どもと考える教育プログラム「CAP」を学んだものです。
CAPは、1978年に米国オハイオ州コロンバスのレイプ救援センターで初めて開発・実施されました。現在では、日本をはじめ世界16カ国に広がっています。1985年に日本にCAPプログラムが紹介されました。1998年には各グループのネットワークセンターとして「CAPセンターJAPAN」が設立され、2002年にはNPO法人となりました。CAPスペシャリストは、子どもたち自身が人権意識をしっかり持ち、暴力から自分を守るための知識や技能を持つことを願って、その普及活動を各地で展開しています。
当日は、教職員をはじめPTAの皆さんや他校の関心のある教員ら約50人がロールプレイ(寸劇)などを通して「いや」「やめて」と自分の意思を表明することや逃げる手段、誰かに相談するという権利を守るための方法を学びました。また、昨年7月に、流山おおたかの森周辺で「流山市新市街地地区安心・安全まちづくり協議会」が発足しましたが、会場には、まちづくり推進課職員らもかけつけ、子どもたちが安心や自信、自由などを持って暮らせるまちづくりについて意見交換などを行いました。
県内では、流山市民を中心にした「CAPなのはな」(高橋一枝代表)をはじめ松戸市の「 CAP今日和(こんにちわ)」など5つの団体があります。今回は、CAPなのはなを立ち上げた平和台の元・教員・伊橋幸生さんが中心になって、子ども向けワークショップを体験した後、大人向けセミナーを行いました。伊橋さんは「話を聴ける大人が1人でも多く子どものそばにいることが、子どもへの暴力を防止することになります」とワークショップの必要性を訴えています。お問い合わせは、CAPなのはな伊橋さん04−7159−4620へ。
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