平成18年1月15日(日曜)、江戸川河川敷で流山市青少年育成会議(樫村あい子会長)主催の「親子たこあげ大会」が行われました。前日の雨とは打って変わって、この日は朝から雲ひとつない抜けるような青空が広がり、程よい風もあり絶好の凧揚げ日和となりました。流山市内はもとより近隣の柏市や松戸市などからも参加者が集まり約300人の家族連れが、暖かい陽光に包まれるなか凧揚げを楽しみました。
この親子たこあげ大会は毎年企画されていますが、昨年、一昨年と雨で中止となり3年ぶりの開催となりました。開会式が終わると、参加者たちは、普段野球場としても使われている広い河川敷に散らばり、約150もの凧が一斉に空に舞い上がり、風を捉えてとても気持ち良さそうでした。参加者が持参した凧は、カイトなどの良く揚がる市販の凧もあれば、色も形もオリジナルの手づくり凧などさまざま。手づくり凧の中には、自分の夢や希望をデザインして、叶えられるように凧に乗せて空高く舞い上がらせようとする方もいらっしゃいました。会場内では、駆け付けた井崎市長も審査に加わり、あちらこちらと駆け回り凧の揚がり具合を見ながら参加者に声をかけていました。
昨年の12月18日に行われた「親子たこづくり教室」で作った手づくり凧を持って、お父さんと一緒に参加した石川詳子さん(八木北小1年)は、この日生まれて初めて凧揚げを体験。「早く糸をのばして」「落ちそうになったら引いて」など、お父さんからアドバイスを受けながら一生懸命凧糸を引いていましたが、どちらかと言うとお父さんのほうが夢中になっていたようです。
また、流山小5年の剣見崎勇弦君は凧が大好きという祖父の鈴木堂宏さんと参加。鈴木さんは、江戸時代より受け継がれている江戸凧を作るのが趣味という方で、今日はお孫さんのために葛飾区水元から参加してくださり、「最近の子どもたちは、テレビゲームなど家の中で遊ぶ機会が多いので、たまには凧揚げなどで思いっきり外で遊んでもらいたい。そういう意味でもこの催しはとっても良い企画です」と語っていらっしゃいました。剣見崎君は、自慢の連凧を揚げ「よくあがったで賞」に選ばれました。
一風変わった格好で凧揚げに参加して周囲の注目を集めていたのが、休みの日などに近藤勇の陣屋跡前で新選組の観光案内のボランティアをされている女子学生の皆さん。今回は商工会第2支部のメンバーとして参加し、近藤勇、土方歳三と書かれた新選組のPR凧を、浅黄色の新選組の半被を着て揚げていました。お正月に、NHKで大河ドラマ「新選組!」の続編が放送された影響か、今月になって休みの日には約50人程の観光客が近藤勇の陣屋跡を訪れているそうです。この商工会第2支部は、団体の部の「よく協力したで賞」を受賞しました。
約1時間ほど凧揚げを楽しみ、大会は終了しました。閉会式では、市販凧の部、手づくり凧の部に別れて各賞の表彰が行われ、受賞者には賞状と記念のメダルが手渡されました。大会終了後には、朝から主催者の青少年育成会議のメンバーたちが大なべに具のたくさん入った豚汁を用意してくれており、凧を持って走り回りお腹のすかした子どもたちは、おいしそうに熱々の豚汁をご馳走になりました。最近では、凧を揚げる空き地も少なくなりましたが、日本の正月の伝統的な遊びですので電線などに気をつけながら家族で凧揚げを楽しみたいものです。
各賞の受賞者は次のとおり。(敬称略)
手作りたこの部
「よくできたで賞」
・中村拓人(八木北小3年)・中村航貴(八木北小5年)・池田しんのすけ(東深井小3年)
「よくあがったで賞」
・さいとう あやめ(八木北小2年)・長堀佑大(西深井小1年)・高橋紀翔(流山小1年)
市販たこの部
「よくあがったで賞」
・広田 航介(東深井小3年)・増田海音(流山小1年)・剣見崎勇弦(流山小5年)
全体
「ほのぼの賞」
・松本 和真(幼児)・篠崎省吾(柏市豊小2年)・しらい はるか(小山小1年)
団体の部
「よく協力したで賞」
・流山市商工会第2支部
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